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レーヴァティン
第五十三話 水の都にてその八
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らな」 
 それ故にというのだ。
「そういうことでな」
「吟遊詩人にもか」
「会おうな」
 こうした話をしつつだった、一行はその吟遊詩人がいるグリマルディ家に向かった。その家はヴェネツィアの高級住宅街の中でもだった。
 とりわけ見事だった、久志はその豪邸を見て思わずこう言った。
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