第32話
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―趣旨は理解しました。しかし何故皇太子殿下ご自身がこちらへ?まるで帝国政府の意志を代弁されているかのような仰りようでしたが。」
「っ……!」
「ぶ、分校長……!」
リアンヌ分校長の指摘にセレーネは息を呑み、ミハイル少佐は慌てた表情を浮かべた。
「ふふ、ただの我儘です。元々トールズの理事長職は皇族が務める慣わし。昨年、本校から兄が退き、今は空席となっていますが………アルノールの末席として一度この目で第U分校の様子を確かめたいと考えまして。」
「なるほど………実際にお目にかかるのは初めてになりますが、噂通り随分と見違えられましたね。―――その様子ですと”良き薫陶”に恵まれたようですね。」
「ええ、おかげさまで。」
「コホン……聞いた通り特別演習地はクロスベル帝国の帝都クロスベルとなる!移動計画を作成するためハーシェル教官は残って欲しい!本日は解散―――皇太子殿下に敬礼を!」
その後ブリーフィングを終えたリィン達は部屋から出た後、軽く今後の事について会話をした後それぞれ別れるとある人物がリィンに声をかけた。
〜廊下〜
「―――リィンさん。」
「皇太子殿下……―――ご無沙汰しています。ちょうど1年ぶりでしょうか。」
「ふふ、そうですね。今年の年始のパーティーは不在で申し訳ありませんでした。リーゼロッテから話を聞いて悔しい思いをしたものです。」
「……勿体無いお言葉。」
声をかけてきた人物―――セドリック皇太子の言葉にリィンは謙遜した様子で答えた。
「リィンさん、よかったら少し時間をいただけますか?これまでの事、これからの事……色々話したい事があるんです。」
その後セドリック皇太子の提案に頷いたリィンはセドリック皇太子と共に屋上へと向かった―――――
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