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妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
第8話 強くする理由と、新しい目標
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までに満足そうな顔の仲間たちも居たのだから。

1人だけ、闇に堕ちたであろう、誇りに思っていた友人が居るが、今ではもうコンタクトを取る術はない。

もう、彼とは昔のように過ごせないと思う自分がいる。が、それは、果たしていいのだろうか。

今ではマスターである三代目の男の父親だった友人は必ず、真っ直ぐに止めたりするはずだ。
あの妖精のようで、そして軍師として右に出るものがいなかった彼女も、説得を諦めないはず。

そして、誰よりも強かった男――――サイヤ人だった彼も、今の闇に堕ちた男と闘い、苦戦したりしても曲げたりせずに止めるはずだ。

なら、自分はどうするのか?

…その答えは決まっている。だからこそ、目の前で寝ている少年を強くさせるのに必要であり、クエストを達成してもっと強くなってもらわなければならない。

きっとそれは、これから必要になることだと信じているから。

「ああ――――**よ、(ワッシ)は、お前の言った通りにやれているのか…?」

虚空に問いかけるも、答えは帰ってこない。当然だ。死人には口無しという言葉がある。ならば、死人が返事するわけもなく、帰ってくるはずもない――――はずなのだ


気持ちよさそうに夢の中で彷徨っているだろう少年を眺め、ウォーロッドは可笑しそうに笑った。

どこまでも気持ちよさそうに眠る少年の前で、悩んでも仕方ない、と愚痴零しながら、ウォーロッドは次の日にどのように厳しくしようか、など呟いて少年にかける毛布を部屋へ取りに行った――――














◆◆◆◆◆◆








SIDE:レッド・パッペ




「どうじゃ、少しは近づいたはずじゃろぅ」

そう問いかけるウォーロッドさんに対して頷いて返す。
ここで修行して3ヶ月間だけだが、それでもだいぶ前より強くなっている。
何よりも舞空術をまさかのウォーロッドさんから聞き出せたことに対して驚きしかなかったが。

「友人にサイヤ人がいたから」で納得したオレもアレだが、まだ教えてくれないなら仕方ない。

いつか話すって言っていたし、まだその時ではないのなら待つしかないだろう。


「まだまだ(ワッシ)がしたかった強さではないが、まぁ良いところじゃないかと思う。いい線いってるはずじゃ」

どこか自慢げに言う老人の期待に答えられなかったのは申し訳ないが、いつか必ず強くなるつもりだから、だから

「今じゃないけど、必ず強くなってくるから、その時に例のクエストに挑戦するよ」

「――――ありがとう」


オレの言葉に嬉しそうに微笑むウォーロッドさん。
まだ今ではないが、
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