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妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
第8話 強くする理由と、新しい目標
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るとしても怒るべきではない。

「さて、(ワッシ)の友人、サイヤ人についてじゃったな…。あいつは…、強かったぞ」

「強かった、か…どれぐらいなんだ?同じサイヤ人としてとても気になる」

過去形に言っているが、そこは聞かない方がいいのだろう。
シリアスなことは聞かないのが一番。それは仲が深まってからがいい。
それにあまり知り合っていない相手に自分のことを教えるっていうのに抵抗もあるし。オレもある。
まぁ、同じサイヤ人の力は本当に気になるから聞いてみたけど、どうだろう…大丈夫か…?

「わははっ、あいつの強さに敵う魔道士がいるかいないかだったからのぅ…。ある10年クエストを達成出来なかったが、全盛期だった妖精の尻尾を作った、(ワッシ)ら創期メンバーが全員かかっても敵わなかった」

話しているときのウォーロッドさんの顔は、オレの顔を見た後に、どこか嬉しそうに見える。話の内容じゃ負けていると言っているのに、それがどこか誇らしげに、安心しているような声音だ。

しかし、それ程強かったのか、ウォーロッドさんの友人のサイヤ人は。…あれ、最強じゃね?聖十大魔導の1人であるウォーロッドさんが全盛期…、そして前の妖精の尻尾のメンバーでも勝てなかったとか、凄えなぁ…。てかその時代にも10年クエストがあったのか。

「そして、強かっただけではなく…優しく、何よりも仲間思いのサイヤ人であった。メイビスや(ワッシ)らがあいつの力を信頼していた。あいつなら絶対に敗けないと、追い詰められたとしても必ず立ち上がってくれると、そう信じていた」

ふと、先ほどの安らかな顔から険しい顔へと変貌していた。いや、悔しいのか…?


「だからあいつが敗れた時は、本当に信じられなかった。…本当に」

「え…?敗れた…?」

話聞いている限り、その時は一番強いやつだと思っていたけど…もしかして、その次代の魔道士たちはめちゃくちゃ強いパターンだったりするのか…?

「――――すまないのぅ、詳しい話は、どうやら(ワッシ)は口を滑らせすぎたようだ。 時が来たらいつか必ず話す」

「あ…はい…」

ええ…シリアスモードを飛ばしたはずなのに…サイヤ人のキーワードは禁句だったん…?

「さて、君を強くする理由だったか。その理由はな」

「え、あ、うん。理由とはなんでしょ…うか?」

さっきの悔しそうな顔からすぐに爽やかな笑顔になった。もうなんなんだよ。どうしろってんだ…展開変わるの早いんだよ…。

「その理由はのぅ、君を(ワッシ)とコンビを組んでもらうための修行じゃ!」

「は、え?コンビ…?オレと聖十大魔道の四天王と呼ばれているウォーロッドさんが…?」

「ウム、
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