173部分:ラグナロクの光輝その二十七
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戦力を持っている。彼等もそれはよくわかっていた。
「しかしもう一度戦わなければならないな」
トリスタンがまず口を開いた。
「帝国軍はスルトに逃れている」
次にジークフリートが。
「かなりの兵力を減らしたとはいえその兵力はまだ我々の兵力に匹敵する」
そしてタンホイザーが。
「また大きな戦いがある。今度はどうするかだ」
「そうだな。また。大きな戦いになるな」
五人はローエングリンの言葉に頷きパルジファルに目を向けた。
「まずはもう一度戦えるだけの燃料弾薬はある」
ヴァルターが言った。
「それはな。そしてスルトまでもいけるぜ」
「はい」
パルジファルはまずはジークムントの言葉に応えた。
「我々はこの勝利でスルトまでの道を得ました。そして燃料弾薬も承知しております」
「それでは」
「スルトに向かうのだな」
「それは言うまでもないでしょう」
彼は六人にそう述べた。
「その為にこそですから」
「よし」
「ではいいのだな」
「補給路を確保しながら」
「うむ」
行く先はもう決まっていた。七人は互いに頷いた。
連合軍は補給路及び退路を確保しながらスルトへ向かって行く。帝国軍のゲリラ戦術はなくそこまでは何事もなく進むことが出来た。そしてスルトまであと僅かの距離まで辿り着いた。
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