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ロボスの娘で行ってみよう!
第39話 ルビンスキーのお遊び?
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に本国帰還を命じられて、高等弁務官を免じられ地方の行政府へと左遷される嵌めになったのである。政府としては、それだけ捕虜交換が大事だった訳である。

調印成功の連絡を受けた同盟政府は、レベロ達が9月20日に帰還する前から、フェザーン自治領に尤も近い無人のガンタルヴァ星系惑星ウルヴァーシーに臨時の収容施設を作り、捕虜交換名簿の基づいて順次捕虜の移送を開始していた。

此は、政府が出来るならクリスマスに捕虜を家に帰還させれば、感動的で劇的な効果により支持率UPが見込まれるために考えたものであるが、その場合異分子《スパイ》の流入を防止するためにも、無人星系で一気にスパイチェックなどを行うようにと、統合作戦本部からの提案を実行するためであった。



帝国暦483年8月28日

■フェザーン自治領 自治領主オフィス  アドリアン・ルビンスキー

「帝国と同盟の捕虜交換は当フェザーン回廊にて11月25日に行われると帝国、同盟両者から連絡が有りました」
「そうか、精々高く安全航行料を吹っかけてやるのだ」
「はい」

ボルテック補佐官の報告を聞きながら、ルビンスキーは考えていた。
帝国と同盟の捕虜交換で和平が来るとは思わんことだな。マンフリート2世やワレンコフの様になるのがオチだからな、今回の交換はあくまで一時の休憩に過ぎん、またすぐに我らが火を付けるだけだ。

「自治領主閣下、レベロ、シトレのブレインですが、調べた結果、士官学校卒業以来ヤン・ウェンリー中佐とマルコム・ワイドボーン中佐が非常に重要なときに必ず使われているとの事です」
「やはりエル・ファシルの英雄か」

「ヤン・ウェンリーとマルコム・ワイドボーンは士官学校の同期で親しい間柄だそうです。卒業以来ヤン・ウェンリーは宇宙艦隊参謀職を歴任しています。又マルコム・ワイドボーンは統合作戦本部作戦課を歴任しています、更に両者はシトレ・ロボス体制後は宇宙艦隊作戦課兼統合作戦本部長作戦課を兼任しています」

「なるほど、両者が一番臭い人材と言う訳か」
「同じ役職に就いているのは、リーファ・ロボス中佐が居ます」
「ほう名前からするとロボスの家族か」

「ロボスの長女にあたります」
「それはどの様な人物なのだ?」

「士官学校では、第三席ですが論文をヤン・ウェンリーに代筆して貰い、さらにシトレ、ロボスの両校長に下駄を履かして貰いながら卒業したようです、さらに卒業後は親のコネで作戦課で日がな一日歴史書を読みながら財テク計算をしているようです」

「ふむ。その様な者を置いておくほどシトレは耄碌していないだろう」
「いえ、シトレに負い目が有りまして」
「その負い目とは?」

「エル・ファシルの際にシトレの目の前で乱心した部下がリーファ・ロボス候補生を殴り、意識不明
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