第一の試験
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
つ斜め前にいるレツを見ると、険しい表情を浮かべた
「(問題は・・・・・・レツね)」
ハルマもレツの様子には気付いていた様子で、彼がいる場所を見ていた。答えは既に書き終わっている。時間は既に開始から20分が経過していた
「(解かせればいいんだろ?)」
後ろから殺気を感じ、溜め息を吐く。片肘をつき、ハルマはレツの方角を見る
「(あいつがこっちを見れば写輪眼で答えを刷り込ませればいいだけだからな)」
しかし、ハルマはレツがこちらを見る事は無いと思っていた。ハルマはレツの様子を見て、そこまで考えは回らないと考えている
「(絶対自分でやる事しか考えてないからな。こっち見ないだろ)」
後10分以内に気付ければ、全てを書き写す時間は十分ある
「(あいつが試験の意味に気付くかどうかで俺達の合否も関わってくるな)」
こちらから干渉出来ない以上、レツに任せるしかない。そう考えたハルマは写輪眼を解き、第10問が出題されるのを待つ事にした
レツは頭を抱えながら必死に考えていた
「(あ〜考えろ!考えられるうちはまだ大丈夫だ??だけどぜってえ解けないなら、カンニングをするしかないしよ。でも、カンニングしたら2点引かれるしなぁ)」
「(ん?ぜってえ解けねえ。じゃあ、どうすりゃいいんだ?)」
しかし、もう少しで気付くところまで分からず、頭を抱える事しか出来ないでいた。そんなレツの様子を隣で見ていたアズサは溜め息を吐き、小さな声でレツに話しかける
「誰かのをバレないようにカンニングするなんて考えてないわけ?」
「その手があったぜ・・・・サンキューな。アズサ」
何か悪巧みしているような笑みを浮かべたレツがアズサに礼を言うと彼女は顔を赤くする
「れ、礼なんか言ってこなくていいわよ。あんたが躓いて、千手の恥さらしが落ちたら困るから。ただそれだけだから」
「おう」
レツは掌に炎を集め、小さな炎の虫を作り出す
「(よし。頼むぜ!小虫君!)」
試験も時間も後10分となったところで、イビキが第10問の出題を告げる
「よし!これから第10問目を出題する!」
「・・・・とその前に一つ最終問題についてのルールを追加させてもらう」
皆が驚く中、イビキは彼らに選択を要求した
「まずお前らにはこの試験を受けるか受けないかのどちらかを選んでもらう」
受けるを選ばなかった場合、その者は失格当然同じチームの者も道連れ不合格となる。そう言われた彼らは当然だが受けるを選択しようとしていた。しかし次に放ったイビキの言葉に心を揺さぶられる。そして、イビキが追加した二つ目の条件で彼らの多くの心は受
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ