暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
2041話
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いた。
 望月の性格を考えれば、そこまで嫌われる必要はない。
 だが、アイギスが……シャドウに対抗する為に作られたアイギスが、望月をここまで嫌うというのは、間違いなくそこに何か意味があるように思える。
 もっとも、危ない『かも』しれないから殺す、などという真似は俺には出来ない。
 いや、望月本人にそこまで危険がなさそうだというのを考えると、場合によっては望月の死が何らかのトリガーになるという可能性すらあった。
 これがタカヤなら、こっちも相応との対処が出来るんだが。

「じゃあ、よく舞妓と一緒に撮ってる写真ってのは、本物じゃなくてコスプレしている相手と撮ってるって事になるのか?」
「うん、そうらしいね。考えてみれば舞妓さんの仕事は夜からなんだから、昼間に街中を歩いていたりとかは、しないでしょ。勿論絶対って訳じゃないけど」
「言われてみればそうだな」

 舞妓というのは、いわば宴会とかが仕事場となる。
 であれば、当然宴会が行われるのは夜が多い訳で……望月が言ってるように、実は昼間から宴会をやるから舞妓が必要になるという可能性も否定は出来ないが。
 それでも、やはり夜に行動する舞妓よりも圧倒的に少ないのは間違いないだろう。

「え? じゃあ……あの舞妓さんもコスプレかよ?」

 順平が微妙な表情で、少し離れた場所で観光客と一緒に写真を撮っている舞妓に向ける。
 一緒に写真を撮ってる方も、舞妓が本物ではなくコスプレだと理解しての上であれば、そこまで気にする必要はないんだが。
 いや、別にわざわざ俺達が忠告する義務とかもないけどな。
 ただ……恐らく、月光館学園の生徒の中にも、コスプレしている舞妓を本物だと思って一緒に写真を撮ってる人もいるだろうなと思えば、何だか微妙な気分だ。

「おーい、アルマー、望月! ほら、見てくれよ! 舞妓さんと写真を撮ったぜ!」

 噂をすれば何とやらと言うべきか……友近が嬉しそうに俺達の方に近づいてくる。
 満面の笑みを浮かべているその様子は、いっそ哀れですらあった。
 いやまぁ、友近と一緒に写真をとった舞妓が本物じゃないとは限らない訳だが。
 ともあれ、こうして俺達は京都での修学旅行1日目を楽しむことになるのだった。





 修学旅行1日目は、移動で時間を使っている分、そこまで京都を見学することは出来ない。
 そんな訳で、俺達は鴨川の近くにある旅館にやってきたのだが……正直、まさかこういう旅館に泊まることが出来るとは思っていなかった。
 桐条グループ系列の高校という事で、何気に優遇されているのだろう。
 海外に旅行出来ない事を不満に思っている生徒への対処……という可能性も十分にあるか?
 そんな風に思いつつ、旅館の中に入ろうとしたのだが……少し離れた場所に
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