暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第32話 灼熱の火山に向かえ!実食、BBコーン!!
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返すのが少し遅れてしまったか……」


 もう一度やり直してBBコーンを焼いていくがまた焦がしてしまった。


「タイミングが難しいですわね……」
「うん、目を少しでも離したら失敗してしまう。難しい調理だ……」


 その後何回も焦がしてはやり直しを繰り返し辺りはすっかり暗くなっていた。夜になっても灼熱の世界は変わらず熱くその中で作業を繰り返しているが全員が朦朧としだしてきた。


「はぁ……はぁ……」
「皆、無理はしなくていいんだぞ?BBコーンは俺とテリーで見ておくから皆は休んだ方がいい」
「いや、まだ大丈夫だよ。心配しないで」
「私も大丈夫ですわ」
「……そうか、なら水分補給はしておけ。長丁場になりそうだからな」


 俺は皆に水筒を渡して水分補給するように言った。


(しかしマズいな、これ以上下に行けば服も靴も全部溶けちまう……ん、あれは?)


 近くの岩場にネズミのような生き物の死体が3つあった。あれはマグマラットの死骸か、ちょうどいいぜ、マグマラットの皮は超高温にも耐え熱を遮断してくれる。これを敷けば温度の高い岩石に降りても大丈夫だ。


 俺は小猫ちゃんたちにマグマラットの事を話して協力して皮をはぎ取って下に敷いた。よし、さっきよりも遥かにマシになったぜ。


 それからもBBコーンを焼き続けた俺たちはいつの間にか朝を迎えていた、全員汗だくになりもはや会話すらなくなっていた。アーシアやルフェイも耐熱を得る魔法で耐えてはいるがとても辛そうだ。


「皆、もう少しだ、がんばれよ」
「の、望むところよ」
「美味しい物を食べるには忍耐も必要ですからね」
「はぁ……はぁ……負けませんわ」


 しかしBBコーン、ポップコーンを作ろうとするなら捕獲レベルは30を超えるかもしれんな。中々骨のある食材だ……


 それからもひたすら焼けるのを待ち続け等々1200度の岩石まで降りてきた。


「ぐっ、はぁ……はぁ……」
「息をするのも……大変ですわ……」
「でも……これを耐えれば……」
「美味しい食事が待っています……!」


 1200度ともなれば悪魔でも危ない温度なので俺以外のメンバーには耐熱の保護魔法をルフェイにかけてもらったがそれでも相当の熱さが俺たちを襲ってきた。俺はアーシアだけでも退避した方がいいと言ったがアーシアは最後までやらせてほしいと言ったので残ってもらっている。初めて出会った時はビクビクしていたのにグルメ界を旅してからアーシアもすっかり頼もしくなっちまったな。


(やっと一番下の岩石まで来たぜ。温度は1200度……さあ、弾けろ、BBコーン!)


 するとBBコーンに変化が起きた、身が膨らんでいき今にも破裂しそうな感じだ。
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