暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百四話
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一夏達がパリを一通り回った翌日。

彼等はユーロスターの車内にいた。

かたんかたんと揺れる中で一夏は窓の外へ目を向けている。

パリとロンドンを結ぶ路線の車窓を。

この二つの都市の距離はちょうど東京大阪間と同じくらいであり、二時間半もすれば着く。

ユーロスターが発車して一時間ほど。

だが、周囲の人間…刀奈やリム、更には千冬と束すら一夏に話しかけない。

話しかけることすら憚られる。

今の一夏はそんな、凶悪な笑みを浮かべていた。

その上ブツブツと物騒な事を呟いていた。

「……毒蜂…いや…俊殺はダメだ…気絶しないギリギリ…インフィニティモーメントで………治療用ナノマシンを………生き埋め………くく…くくく…」

その言葉の全てを理解できたのは二人掛けシートの隣に座る箒だけだった。

今の一夏は視線こそ外を見ていたが、両の手は別々のホロキーボードを叩いていた。

片方では強力な医療用ナノマシンの精製プログラムを。

片方では毒蜂やリリムキッスと同系列の…痛覚や苦痛を増大させる術式を。

「一夏」

「どうした箒」

箒は、すでに答えを察していたが、確かめるように尋ねた。

「そのナノマシンと術式をどう使うつもりだ?」

「お前が想像している通りだ」

すなわち、体感時間を加速させる術式をかけた上で痛覚を増大させ、いためつけては高性能医療用ナノマシンで治し、最後には生き埋めにする。

それは人を発狂させるに十分な苦痛を与える。

呼吸が出来なければ人は三分ほどで死に至る。

その苦しみは、自分の命が尽きる苦しみ。

体感時間加速術式インフィニティモーメントにより窒息するまでの体感時間を引き伸ばされたならば、確実に発狂するだろう。

「なぁ一夏」

「言うな。箒」

一夏はこれまで、守る為に力を使ってきた。

防御や反撃の為に。

だが今回は復讐のために力を使おうとしていた。

一夏が箒に魔法を仕込むとき、始めに言った事を一夏は破ろうとしていた。

「今から準備しても直ぐには使わないだろう?」

「ああ、3日…いや四日後かな。
オルコット家とヴィーティングが何かしらの取引をするらしい」

「そのオルコット家というのはなんだ?」

「イギリスの名門貴族さ」

一夏は、そこに居るかもしれない少女の事を思う。

彼はISの原作の10巻までしか知らないのだ。

「この取引のあと、オルコット夫妻は消される可能性がある。
そうなってしまうとオルコット家の一人娘が不幸になる」

「家族構成までしらべたのか?」

「ファントムタスクのコンピューターにな」

「そうか…」

「だから、この取引を潰す。そしてヴ
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