猫娘と職場体験編
NO.041 合同職場体験・三日目 決着
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定されてしまった。
後はもう煮るなり焼くなりしてしまわねば。
お互いに理解などする機会はとうの昔に失われているのだ。
ステインもいい加減時間を掛け過ぎたために焦っている。
攻撃が単調になってきていた。
轟と飯田の二人で奴に対抗するために、策を練ろうとしている一方で、出久もふらりと立ち上がる。
二回目の復帰。
されど、利き腕はナイフで切られている為に今は碌に使えないだろう。
ならば、今こそ使う時ではないか?
グラントリノとワイルドワイルドプッシーキャッツとの訓練で付け焼刃ではあるが身についた新たな戦術。
飯田と出久がステインに向けて飛び上がるのはほぼ同時だった。
ステインも出久の復帰の事を頭から抜けていたために反応が疎かになってしまっていた。
そして決まる。
「フルカウル! シュートスタイル!!」
「レシプロ・エクステンド!!」
クロスカウンターならぬ、クロス蹴りが炸裂してステインは空中で姿勢を崩す。
「たたみかけろ!!」
「飯田君、避けて!! 渾身の!!」
出久は飯田が再度ステインに蹴りをお見舞いした後に、今までで思いっきり空気を吸い込んで放つハウリング・インパクト。
もとよりもう反撃する力さえ残っていなかったステインはそれをもろに直撃を受けてそのまま壁に激突して気を失った。
「勝った、のか……?」
「なんとかなったの……?」
「気絶しているようだな……」
そして見ているだけであったネイティヴも含めて四人は安心のため息を吐いた。
「とりあえず、何か縛るもんでも持ってきて拘束するか」
「武器とか全部外しておこう……」
「だな。それより緑谷、腕や足は大丈夫か……?」
「うん。痛いけどこのくらいならまだ動かせるから。でも、初めて実戦で足の攻撃を使用したから加減が利かなくてシューズが破れちゃったし、足の方が少し痛い……」
そう、今出久はほぼ両足とも裸足の状態で少し痛々しかった。
もしかしたらぶっつけ本番のために足にひびが入ったかもしれない。
「それじゃ俺が君を運ぶよ……女の子をそのままにしておくわけにはいかないからね。後でコスチュームを修繕に出しておいた方がいいだろう。魔改造されない程度に……」
「あはは。はい……」
ネイティヴにそう言われて出久は素直に返事をした。
もとより出久はコスチュームを改善してもらうつもりだったので渡りに船であった。
「轟君、やはり俺が運ぼうか? 君も腕とか結構やばいだろう」
「お前ほどじゃないから安心しろ」
そんな感じでステインを引っ張る四人は表に出てきた。
するとそこに脳無(?)と戦っていたはずのグラントリノの姿があり、
「!? 小娘、なぜここにいる! 座ってろって言っただろう!?」
「す、すみません
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