暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
2040話
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の場合はあくまでも長鳴神社の境内で遊ぶというのが大事なのだ。
 コロマルにとって、長鳴神社というのはかけがえのない場所であり、そこで遊ぶというのは大きな意味を持つ。
 ……ホワイトスターに俺が戻れるようになっても、多分コロマルは長鳴神社から離れないだろうな。
 ペルソナを使え、非常に頭もいいコロマルは、出来ればシャドウミラーのペット枠として一緒に来て欲しいところなのだが。
 ラピスやルリの情操教育とかにも、コロマルの存在は大きいだろうし。
 そんな風に考えながら、俺はいつものスーパーで缶詰タイプのちょっと高めのドッグフードや、食材、おかし……といった諸々を購入してから、長鳴神社に向かうのだった。





「わん! わんんわん!」

 コロマルが俺の姿を見た瞬間、嬉しそうに吠えながら近づいてくる。
 やっぱりコロマルも、タルタロスとかじゃなくて、長鳴神社の境内で遊びたいと思っていたのだろう。
 ……それに、もう秋になったからか、境内に人の姿はない。
 枯れた葉っぱが境内の中に落ちているのを見れば、寒い季節にわざわざここまで来る物好きもいないって事か。
 いやまぁ、絶対に誰も来ないって事はないだろうが。
 それこそ、例えば何か1人で考えたい事があるようなら、誰も人のいない境内というのは絶好の場所かもしれない。
 もっとも、今はこうして見る限り、どこにも人の姿はないが。

「ほら、これでも食え。腹は……減ってるのかどうかは、分からないけどな」
「わふ!」

 缶詰のドッグフードを開けてやると、コロマルは嬉しそうに食べ始める。
 激しく尻尾が揺れているって事は、このドッグフードはコロマルの口に合ったのだろう。
 新製品らしいが、覚えておこう。
 後で買い貯めをしてもいいかもしれないな。
 もっとも、俺の知り合いでドッグフードを食うような動物は……ああ、グリ辺りなら食べるか?
 ふとそんな風に思うも、グリの大きさを考えれば缶詰1つのドッグフードなんて到底足りないだろう。
 そんな風に考えつつ、俺は自分の分として買ってきたドーナツを食べる。
 もっとも専門店のドーナツという訳ではなく、スーパーの菓子パンコーナーで売っていたドーナツだ。
 当然のように専門店のドーナツに比べれば味は劣るが、それでも値段を考えるとコストパフォーマンス的には圧倒的に上だ。
 日本は食文化的な意味では、世界でも屈指というのが俺の印象だったが、それはこのペルソナ世界でも変わらないらしい。

「にしても……こうして改めてみると、寂しいな」

 境内を見ながら、しみじみと呟く。
 この広い空間にいるのが、俺とコロマルだけ。
 数ヶ月前にここで夏祭りが行われた時は、それこそもの凄い数の人が集まっていたんだが。
 ……春にな
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