第11話 鬼畜王戦争の記憶T
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だろう。いつもの様に撃退出来て終わり、と言った展開になるやもしれぬな』
『……いけ好かんが、確かに としか言えん』
ミラクル自身もどうしたものか、と珍しく中途半端な顔をしていた。マスターオブネメシス……ゾロが来ると言う件に関しては 自身の片腕に〜と意気揚々になるのだが、判らない所が多く、ミラクル自身でも追いきれないと言う葛藤がそれなりにある。元々困難であれば困難である程楽しむ様な女だが、それでも大抵は先が見えるか、若しくは 半ば
『清十郎の気持ちはわかる……が、現状では少しでも戦力が欲しい所だ。あの男ならば申し分ない。引き込めるかどうかはその時だな』
アームズの言う通りだ、と皆が頷いた。
この後の方向性も決まり、其々の対応に奔放していた時。ハンティがシーラの顔をまじまじと見つめていた。
『それにしても……ねぇ?』
『はい? どうしました?』
『いーや。シーラが突然 進言するのって結構珍しい気がして。いつもは段階を組んで徐々に〜って感じなのに』
『え……、そう、ですか?』
『そーそー。ま、ぶっちゃけみーんな思ってる事だとは思うけどさ』
ハンティはシーラの肩をぽんっ と叩く。
『あたしもやるつもりだけど、会ったらシーラもガツンと頼むよ。……ゾロが、アイツである可能性は高いんだ』
『っっ……』
『志津香やこの場には来てないけど、かなみとかヒトミたちも同じ気持ちだろうさ。……これがいつものヤツだったら、正妻決定戦パート111目の記念、って事で バカ騒ぎして終わりなんだけどねぇ』
懐かしいやり取りだ、と ハンティは キシシと笑った。そしてシーラは頬を紅潮させていた。
『せ、せいさいって……、は、はぅ わ、私は……///』
『はぁ? ……・やれやれ。いい歳してんのにまだ恥ずかしがってんのかい? シーラにもアイツの子がいるだろ? つまり、母ちゃんになってんだよシーラ。普通なら育児放棄するな!! って怒っても良いトコだ』
『あっ、い、いえ……。その……。 ふふっ 話をしてたら少し若返った気がして つい……』
『ははは。成る程ね。ま、これが終わった後もこんな感じでバカ騒ぎが出来りゃ良いねって事だ。……絶対勝つよ』
『はい。勿論です。ハンティ様』
力強く頷くシーラ。それを見て満足いったように、ハンティは離れた。
それを影で訊いていた者がいて、そっと近付いたハンティに言う。
『……何馬鹿な事言ってるのよ』
『おっと、聞かれちゃってた?』
『ったく。いるの判ってて続けてた癖に』
『キシシ。そりゃあね。志津香は正直すぎる。気配断ちできてないよ』
『わたしは魔法使い。……そんな忍者やレンジャーみたいな事出来ないから』
ある男の話題を出すと必ずいるか
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