第11話 鬼畜王戦争の記憶T
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っていたが。
そして、続々入ってくるのは 其々の国の精鋭達。
『その様ですね。……リーザスの最前戦。皆懸命に守ってくれてはいますが、やはり魔軍が圧倒しています』
リーザスの赤将 リック。
『ヘルマンも同じくだ。……ランスの野郎め。いつもいつも迷惑かけてくれやがって』
ヘルマンの人斬り鬼 ロレックス。
『皆集まるの早いね〜。……あーその顔みただけで分かったよ。全然良いニュースがないのはさ』
伝説の黒髪のカラー ハンティ。
『この城への襲撃も時間の問題かもな。空を飛べる魔物が少ないのがせめてもの救いだ。……だが、ハウゼルやサイゼル辺りが今、攻めて来たら 今度こそヤバイぜ』
ヘルマンの元皇帝 パットン。
『魔人の無敵結界……。撃ち破れる2つの武器も、……アイツもいないから、本当に年貢の納め時、かもしれない。でも、諦めるつもりは無いけど……ね』
自由都市 カスタムの四魔女 魔想 志津香。
『志津香さん。アイツ、と言うのは父上の……。いえ、何でもありません。失礼しました。確かにカオスを使えるカーマさんが負傷し、現在離脱していますからね。聖刀日光も……』
JAPANの国主 山本 勇義。
『ふはははははははは!! ミラクル・トー! ここに降・臨!!』
伝説級の闇魔法使い ミラクル・トー。
五体満足に動ける者達が全て結集した。
『ったく、アンタはいつもいつも……。普通に来る事できないの?』
『ふはははは。愚問だな、魔想志津香よ。余は世界の王にして、世界の覇者。普通などと言う言葉は最も当てはまらぬわ』
『あー……、まぁ、それは判ってるけどね。うん。普通じゃないのは』
長くなるので割愛、と言わんばかりに、志津香はそうそうに話しを止めた。寧ろツッコンでしまった所を若干後悔している程だ。
『皆さん。集まりましたね。では、これより戦況報告を――』
『まて、ウルザ・プラナアイスよ』
『はい? どうしましたか、ミラクルさん』
ミラクルは 移動をして(厳密には死霊兵士達に運ばせてる?) ふわりと浮き上がり、丁度部屋の中央に位置する場所で停止した。
『諸君らも大体の戦況は判っておるだろう。再確認はただの二度手間だ。故にもっと有意義なものを。有益な議題を行うべきだ。それは現状把握ではない。マスター・オブ・ネメシスの件だ』
ミラクルの言葉を訊き、表情をあからさまに変える数人がいた。
ミラクルが付けた渾名だから本名ではないが、それが誰なのか、もう誰もが知っているからだ。
『あの男の件も皆が知っておろう。今民衆の支持を得ている者、英雄とされている者。……ふははははは! まぁそこは当然
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