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天体の観測者 - 凍結 -
どうやらあれが|覇龍《ジャガーノート・ドライブ》のようですよ
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は身動きが取ることができない。
 何という腕力だ。


Half Dimension(ハーフ ディメンション)!!』

「……!」

 ヴァ―リから発せられた言葉と共にあらゆる物体が一時的に半減され、周囲の空間が変質する。
 ウィスの力が緩んだ瞬間にヴァ―リはウィスの拘束から抜け出し、ウィスの側頭部を蹴り付ける。

 だがウィスはその蹴りを左手の掌でいなし、ヴァ―リの足首を掴み取り、再び遥か遠くまで投げ飛ばす。
 ウィスは即座に追撃し、拳を勢い良く振り落ろした。

 大地に大規模なクレーターが出来上がり、周囲に爆風を巻き起こす。
 ヴァ―リは辛うじてその一撃を回避し、後方へと大きく後退しながら強大な魔力の塊をウィスへと放った。

『ハァ──!!』

 だがウィスはそれを手を振りかざすだけで掻き消し、ヴァ―リへと迫る。
 宙を駆け、眼下のウィスに無数の魔力弾を打つも、ウィスはその全てを躱し、ヴァ―リの足首を掴み取り、再び眼下の地面へと墜落させた。

 態勢を立て直し、宙に浮遊するウィスへと突撃するもいとも簡単にいなされ、殴り飛ばされる。

『オオォォォ───!!!』

 だがそれでもヴァ―リはウィスへと突貫する。
 この程度で自身の闘争心は消えはしないのだから。

 ヴァ―リはその異常な闘争心で己を奮い立たせ、上空から迫るウィスと再び激突した。

 両者は互いに青の軌跡を残し、空を跳び、地を駆け抜け、激しくぶつかり合う。 
 彼らの戦闘の波動は周囲の次元を軋ませ、この場の時空を歪めるまでに至った。

 ヴァ―リの拳とウィスの杖が衝突すること幾度。
 両者は地を駆け、その絶大な力を振るい合う。

 結界に守られているリアス達の前さえも駆け抜け、両者はその姿を消失させ、途轍もない速度で一死攻防の遣り取りを続けた。



 だが……

『カ…ハッ…!?』

 校舎の瓦礫の山へとヴァ―リは殴り飛ばされ、為す術無くその身を吹き飛ばされる。
 既に覇龍(ジャガーノート・ドライブ)は解除され、鎧は全壊と言ってもいい程粉々の状態だ。

『はぁ…はぁ…。』

 満身創痍の状態でヴァ―リは地面に膝を付き、過呼吸を起こす。
 ヴァ―リは覇龍(ジャガーノート・ドライブ)の代償とウィスとの攻防で受けたダメージが影響して吐血してしまっている。

「……。」

 だがそれでもウィスは攻撃の手を緩めることはない。
 地面に両手を付くヴァ―リの襟元を掴み上げ、強制的に立ち上がらせる。

「……終わりです。」

 繰り出されるは左手の掌による掌底。 

『ガッ…ハッ…!?』 

 そしてウィスは吐血したヴァ―リを気功波を放つことで周囲の校舎の瓦礫諸共吹き飛ばした
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