第三十四話
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ロルフは全員を見渡し
「この進攻作戦は一人でも多くの兵士を家族に返すのが基本理念です。
宜しいか、兵士はただの数では無い、兵士一人一人に家族がいる全員に家族がいるのです」
全員を見渡すと視線が集まり次の言葉を待っている。
「兵士は消耗品では無い、命ある人間で人生もあるのだ。それを我らは数としてしか見ていなかったが今からそれは止めて欲しい。
何よりもこのまま行けば帝国だけでは無く、人類が滅んでしまう可能性が有る事に気付いて欲しいのだ。
人類の数は減少している、今は気にもしていないが地方だけでは無く女性が結婚できない女性が大勢いるのです。
戦争で毎年100万人男性が亡くなり、十年で1000万人が亡くなる分かりますか?
この過去30年でどれだけの男性が亡くなったか!
息子が居なくなり、後継者が居ない家庭がどれだけあるかが?
自分は貴族として当主の跡継ぎとして生きて来たがだ、幼い頃に家を抜け出して大事な息子達を全員無くした女性が泣いていたのを見て・知って・調べ・確認した.....
結果は、この過去30年で5,700万人が戦争で亡くなり、そして家族の崩壊そして帝国領の人口の減少だ」
「ロルフ、それは本当か?」
「司令長官.....本当です、半数以上が貴族の馬鹿共の為に無駄に亡くなりました」
会議室の全員が知らなかった、過去の今の話を呆然と聞き入っていた。
「今迄は知らなかったで済みますが、これからは今の言葉を考えて下さい...
お願いする。」
ロルフは深く頭を下げた。
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