Extra Story
これが 本当にたった一人の選手が放つ気だというのか
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そして、遂にヴァ―リが放った強大な魔力弾がウィスへと直撃する。
「ぐ…ぐうぅぅぅ…!?」
その衝突の余波は周囲に大きく響き渡り、その強大な火力は周囲を焼き、燃え、砕き、崩壊させていく。
「…あれは?」
「うむ…。恐らく膨大なエネルギーの圧力が一種の壁になっているのじゃろう。」
絶大な威力を秘めた魔力による先制攻撃。
それを放つは過去、現在、そして未来永劫においても最強の白龍皇と評されるヴァ―リ・ルシファー。
魔王の血縁と呼ぶに相応しいそこらの悪魔とは一線を画す力をウィスへと放ち、牽制する。
だがウィスに届くことはない。
全てがウィスの眼前でいとも容易くせき止められているのだから。
『これは想像以上だな。』
「…ドライグ?」
紅く光る己の神器へと一誠は語り掛ける。
ドライグの声は驚愕と簡単の色に染まっていた。
『あのウィスという男、腐っても俺と対を成す存在であるアルビオンの力をああもいとも容易くいなすとは…。』
「…。」
『それにあの男、全くと言っていい程力を出していない。本当にただその場に立っているだけだ。』
「嘘だろ…。」
余りの衝撃的な事実に一誠は言葉を失う。
そんな中、ヴァーリは変わらずウィスへと攻撃していた。
手加減することなく文字通りの全力で。
「オオオオォォ───!!」
「─。」
ヴァ―リは遠距離攻撃が意味がないことを判断し、即座に直接攻撃へと移行する。
そして一息にウィスとの距離を詰め、禁手の状態にてその白銀の拳をウィスへと振るった。
「はァ!!」
「─。」
だがまたしてもウィスには意味をなさない。
「オオオオォォォ────!!」
頭部、胸部、側頭部、ウィスの身体を全力で殴り付ける。
対するウィスは全くと言って良い程効いていない。
その全てがウィスの膨大なエネルギーによって生み出された壁に防がれ、遮断されている。
ウィスは取るに足らないと言わんばかりに自身へと突貫するヴァーリを鋭く射抜くだけ。
想像以上のウィスの実力に大きく戦慄し、ヴァーリは大きく後方へと跳躍する。
これまで以上の速度と威力を込め、ウィスへと再び突貫するヴァーリ。
「オオォォォ────!!」
「─。」
ヴァーリは自身の神器と悪魔の両方の力を振るい、幾度もウィスへと追撃する。
その拳は振るう度に強く、速く、鋭いものへと至っていく。
そして遂にウィスが防御の姿勢を取った。
ヴァーリの拳を左手の人差し指だけで受け止め、無効化していく。
漸くウィスがその気になったことにヴァーリは笑みを深めた。
ウィスとヴ
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