Extra Story
これが 本当にたった一人の選手が放つ気だというのか
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これは正史の歴史に刻まれなかった物語
三大勢力の和平会議の場で衝突したウィスとヴァーリの攻防を描いた記録である。
時は少し遡る。
コカビエルが引き起こした聖剣騒動がウィスの手によって鎮静化され、皮肉なことにこの一連の事件が一種の契機となることで三大勢力の和平会議が開かれることになったつい先日。
コカビエルを討伐した張本人であるウィスもその和平会議へと招かれ、一連の聖剣騒動の証人として説明を余儀なくされていた。
サーゼクスからの申し出によりウィスが映像を駆使しながら説明を行い、和平会議が無事終わりを迎えると思いきや…
禍の団によるテロ行為が勃発する。
だがウィスは周囲で皆が奮闘する傍ら、オーディンと2人で対話を行い、終始禍の団の存在そのものを無視する。
遇に此方に向かってくる禍の団の連中は手をかざすだけで塵にし、ウィスはオーディンとの会談に興じ、ロスヴァイセを託されることになった。
カテレアはアザゼルに脳天を一突きにされ殉職し、アザゼルも案の定ヴァーリに宙より落とされる。
裏切り者ヴァーリの爆誕である。
その後、案の定ヴァーリはウィスへと宣戦布告を行い、ウィスもそれを面倒に感じながらもそれを承諾。
こうしてウィスはその場から立ち上がり、宙に浮遊するヴァーリと向かい合うのであった。
「…俺、ニ天龍の一角である白龍皇、ヴァーリ・ルシファーは君に決闘を申し込む。」
ヴァーリ・ルシファー、魔王の血縁であることを証明する名。
サーゼクス達は皆一様に驚愕をあらわにする。
「…はあ。仕方がないですね。貴方の相手は私がしましょう。」
億劫に感じながらもウィスはヴァーリの求めに応じ、ヴァーリと対面する
「オーフィスを少しの間頼みます。」
胸に抱えていたオーフィスをリアス達の傍に佇む朱乃へとウィスは手渡す。
「分かりましたわ。」
オーフィスを受け取る朱乃。
まるで夫婦の遣り取りである。
一歩、一歩
また一歩とウィスは実に緩慢な足取りでグラウンドへと向かう。
「…感じますか、アザゼル?」
「ああ…。この結界、いやこの場の空間そのものが揺れていやがるな。」
「これはまた、とんでもない奴に宣戦布告をしてしまったのものじゃのう、今宵の白龍皇は。」
足を前へと踏み出す度に、周囲の結界そのもの、否、この場の空間そのものがウィスの存在感に圧されていく。
ヴァ―リは漸くウィスと血肉湧き踊る闘いを興じることができることに笑みを深め、
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