暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
2039話
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 幾月が死んでから、数日。
当然の話だが、幾月が死んだくらいで特に学校生活に変わりはなかった。
 いやまぁ、元々学園長をしていた幾月だったが、途中で失踪した形になっており、桐条グループから新しい理事長が送られてきていたからな。
 そう考えれば、幾月が死んだところで今更月光館学園で特に何か変わったりといったことがないのは当然だった。
 ただ、S.E.E.Sの方では、やっぱり幾月が死んだというのは色々と思う者が多かったらしく、何人かが色々と考え込んでいるように思えた。
 幸い……って言い方はどうかと思うが、俺とゆかりの場合は幾月との付き合いそのものがそこまで深いものではなかったという事もあって、そこまで深刻な感じにはならなかったが。
 ともあれ、学校生活そのものは今まで通りに……

「はい、皆。こちらに注目。今日は転入生がいます」

 鳥海の言葉に、クラスから『また!?』と声を揃えて皆が言ったのは、ある意味当然だろう。
 俺、有里、チドリ、アイギス……今年に入ってから、まだ半年ちょっとの間に、既にこのクラスには4人もの転入生がやってきたのだ。
 普通に考えて、とてもではないが有り得ない流れだろう。
 もっとも、実際にはこれは桐条グループの方で影時間関係の面々を1つの教室に集めておきたいという考えからのものだが。
 ……つまり、今回の転入生も影時間の関係者なのか?
 だが、もしそれが本当なのであれば、それこそ美鶴辺りから前もって話が通っていてもおかしくはない筈なんだが。
 もしかして、美鶴が単純に忘れていただけとか……
 普通に考えれば、あの美鶴だけにそんな事は心配する必要はない。
 だが、今の美鶴は……幾月の件もあって、色々と複雑な感じになっている。
 それに、結局のところ影時間の件もまだ解決していない。
 イレギュラーシャドウを全て倒したにも関わらず、月光館学園は毎晩のようにタルタロスに変わっているし、その中には当然のようにシャドウもいる。
 前回封印の間があった時点で、その辺りは予想出来てもおかしくはなかったんだろう。……今更の話だが。
 ともあれ、そんな状況である以上、もしこのクラスに転入生が来るとしても、美鶴がこっちに連絡を入れ忘れていたという可能性は十分にある。
 あるいは……実は影時間に全く関係なく、本当に偶然このクラスに転入してきたとか?
 けどそうなると、それこそ続けて何人もの生徒が転入してきたこのクラスに新しく転入生が来る……という時点で、色々とおかしいのは間違いない。
 そこまでの事情は知らずとも、こうして連続してこのクラスに転入生が来るのは異常と感じているのだろう。他の生徒達も、ざわついている。

「ねぇ、アクセル。もしかして、美鶴先輩から何か聞いてた?」

 隣の席に座っている
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