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転生とらぶる
ペルソナ3
2039話
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思えないのだ。
 だが……こうして話している今でも、俺の中にある念動力は目の前にいる望月が危険だと、そう反応している。
 そうなると、やっぱり何かあるのは間違いないと思うんだが……それが何なのか分からないというのは、痛いな。

「そう言えば、君は?」
「ん? ああ、俺はアクセル。アクセル・アルマー。俺もこのクラスに転入してきたんだ」

 俺の言葉に、望月が興味深そうに視線を向けてくる。

「君も転入生なのかい?」
「ああ。もっとも、俺が転入してきたのは半年以上前だけどな。それに……お前が話してた有里も転入生だし、アイギスも転入生だな。後はあそこにいるチドリって女も転入生だ」
「随分と転入生が多いんだね。このクラスは、転入生が集まるようにという規則でもあるのかい?」
「そういうのはないな。ただ……誰かの何かしらの意図があるのは間違いないだろうが」

 まさか、これだけ転入生が1つのクラスに集まっている状況で、偶然こうなったなんて事は言っても説得力がないだろう。
 普通なら、転入生の類は他のクラスにも分散させるものなのだろうから。
 そんな俺達がこのクラスに集まっているのは、純粋に桐条グループの思惑からだ。
 望月がどうなのかは、まだ分からないが。

「ふーん。……色々と面白そうな感じがするね」
「そうか? まぁ、そうかもな。このクラスの居心地がいいというのは、俺が保証するよ」
「ふふっ、それは彼女がいるからかな?」

 そう言う望月の視線を追うと、そこではゆかりが慌てて視線を逸らしているところだった。
 何だかんだと言いつつも、やっぱり俺と望月の事が気になっていたらしい。

「そうだな、それは否定しない。それで……」

 望月との会話を続けようとしたのだが、それを邪魔したのは2時限目が始まる事を知らせるチャイムの音だった。
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