ペルソナ3
2039話
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
思えないのだ。
だが……こうして話している今でも、俺の中にある念動力は目の前にいる望月が危険だと、そう反応している。
そうなると、やっぱり何かあるのは間違いないと思うんだが……それが何なのか分からないというのは、痛いな。
「そう言えば、君は?」
「ん? ああ、俺はアクセル。アクセル・アルマー。俺もこのクラスに転入してきたんだ」
俺の言葉に、望月が興味深そうに視線を向けてくる。
「君も転入生なのかい?」
「ああ。もっとも、俺が転入してきたのは半年以上前だけどな。それに……お前が話してた有里も転入生だし、アイギスも転入生だな。後はあそこにいるチドリって女も転入生だ」
「随分と転入生が多いんだね。このクラスは、転入生が集まるようにという規則でもあるのかい?」
「そういうのはないな。ただ……誰かの何かしらの意図があるのは間違いないだろうが」
まさか、これだけ転入生が1つのクラスに集まっている状況で、偶然こうなったなんて事は言っても説得力がないだろう。
普通なら、転入生の類は他のクラスにも分散させるものなのだろうから。
そんな俺達がこのクラスに集まっているのは、純粋に桐条グループの思惑からだ。
望月がどうなのかは、まだ分からないが。
「ふーん。……色々と面白そうな感じがするね」
「そうか? まぁ、そうかもな。このクラスの居心地がいいというのは、俺が保証するよ」
「ふふっ、それは彼女がいるからかな?」
そう言う望月の視線を追うと、そこではゆかりが慌てて視線を逸らしているところだった。
何だかんだと言いつつも、やっぱり俺と望月の事が気になっていたらしい。
「そうだな、それは否定しない。それで……」
望月との会話を続けようとしたのだが、それを邪魔したのは2時限目が始まる事を知らせるチャイムの音だった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ