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163部分:ラグナロクの光輝その十七

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ラグナロクの光輝その十七

「どうするか」
「最初はこのままケルンに入るつもりでしたが」
 彼はその問いに返事を返した。
「それはやはり早計ですね」
「それでは」
「はい、まずはこのヘッセンに待機します」 
 彼は決断を下した。
「そして。情報を収集します」
「わかった」
「ではまずはここで待機する」
「それでお願いします。それでは」
「うむ」
 七人の軍はヘッセンにおいて情報収集に入ったそれで次のことがわかった。
「やはりジュッセルドルフに大軍が向かっております」
「そうですか」
 これは予想通りであった。
「そしてアイフェルにはブラックホールがあります」
「では通るのは困難ですね」
「それを見越してケルンに来ているものと思われます」
「わかりました」
 パルジファルは報告を聞いて頷いた。
「ではケルンとジュッセルドルフから我が軍を挟み撃ちにすると」
「おそらくは」
「そこまでわかれば。対処は容易です」
 彼はあくまで冷静であった。そしてその脳裏に勝利を描いていた。
「そこまでわかれば充分です」
「ではケルンに」
「はい」
 部下の言葉に頷く。
「今ここにいる全軍を以って」
「わかりました。では」
「ただし」
「ただし?」
「今回は機動力を駆使します」
 彼は言った。
「機動力をですか」
「そうです。まずはケルンにいる敵軍を一気に叩きます」
「一気に」
「それはお任せ下さい。他の同志達にもそれはお伝え下さい」
「はっ」
 その部下はその言葉に応えて敬礼した。
「ではすぐに」
「ケルンへ」
 連合軍はヘッセンを発ちケルンに入った。そしてすぐに全軍を以ってケルンに展開する帝国軍に向かった。
「ジュッセルドルフから来ている敵軍は」
「まだジュッセルドルフに留まっています」
 情報参謀から報告が入る。
「時間があるのですね」
「はい」
「それでは予定通りです」
「私がまず動くのだな」
 ジークフリートがモニターに姿を現わした。
「お願いします」
「そして敵の後ろに回り込む」
「はい」
「そして俺の艦隊が敵に斬り込む」
 次にジークムントが出て来た。
「空母で派手に暴れる。それでいいな」
「そうです」
「そしてだ」
 今度はタンホイザーとローエングリンが姿を現わした。

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