猫娘と職場体験編
NO.040 合同職場体験・三日目 vsステイン
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が倒れている方向だった。
「お前は良い……志と言い、度胸、覚悟、技量も……口先だけの人間ではないと判断した。こいつらとは違い、お前は生かす価値がある……」
そう言いながらもステインは飯田を刺し殺そうとする。
「飯田君! やめてーーーー!!!」
出久が叫んだ時だった。
そこに燃え上る赤い炎が通過していきステインはなんとか避けた。
「今日はよく邪魔が入るな……」
ステインがそう愚痴って見た先には、
「…………緑谷。こういうのはもっと詳しく書いてくれないと分からないだろう? 遅くなっちまったじゃねぇか」
「轟君!!」
そこには轟焦凍の姿があったのだ。
「どうして轟くんがここに!?」
「どうしてっていうのは俺の方だ……緑谷は違う場所だったろう? それに少しだけ考えさせられた。一括送信で位置情報だけってことは……緑谷が意味なくこういうことする奴じゃないから、救援を呼べってことだろ?」
そう言いながらも轟は氷を展開して動けないでいる全員を滑らせて自身の背後へと運ぶ。
そして炎を使ってステインに放つ。
「大丈夫だ。すぐにプロが来る。そして情報通りだな。俺の友人たちは……やらせねぇぞ。ヒーロー殺し!」
「轟くん! ステインに血を摂取させちゃいけない! それで動けなくなっちゃう!」
「なるほど……それでか。しかし、女の血を飲むなんて……お前、変態だな」
「ぐっ……」
轟の的確なセリフにステインは少しだけだがたじろぐ。
そんな隙を見逃さなかった轟はすぐに仕掛けようとして……飛んできたナイフを頬に掠らされていた。
「(ッ!? すぐに復帰していつの間にかナイフを投げただと!? やべぇ!)」
血を出してしまった事に焦る轟。
ステインはすぐに接近してきて血を舐めようとして来る。
「インゲニウム……いい友達を持ったじゃないか」
「くっ……!」
ナイフを投げたり、刀を宙に投げたりしてなんとか轟の動きを封じに駆けようとして来るステインに、なんとか凌いでいる轟。
だが、力の差は歴然であるのはもう分かった。
なんとか凌ぐしかないという出久と同じ判断をした瞬間だった。
しかし、ここでまた飯田が意固地のまま轟に言う。
「二人とも、やめてくれ! そいつは僕が! 兄さんの名を継いだ僕が仕留めるんだ!」
「継いだのか……だがおかしいな。俺が見た事があるインゲニウムはそんな顔をしなかったぞ? お前んちも色々あるんだな……」
自身の家の事情も相まって轟は飯田にシンパシーじみたものを覚えていた。
されど戦闘はしっかりとこなす。でないとやられてしまうからだ。
格上の相手……隙など見せていられないからだ。
出久はなんとか動けないかと思っていた。
その時だった。
「
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