24 灯台もと暗し
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銀時を追って川の土手に沿って進んでいく。すると、ある土手のところに銀時が倒れていたのが見えた。
近寄って介護する。
_「オイ、しっかりしろ。」
何回も揺さぶると、銀時が目を覚ました。
_「零…杏…?お前…どうしてこんな所に…?」
_「ちょっと野暮用でね、江戸に滞在してるのよ。そいで、散歩してたらアンタが倒れてたのが見えたから、揺り起こしたまで、ってとこ。大丈夫?」
銀時の目が遠くなった。
全ての元凶は私だが、これだけは口が裂けても言えない。
_「…そうか。お前、早くこの町から出たほうがいいぜ?」
_「分かった。野暮用が済んだら出るわ。また何かあったら連絡ちょうだいね?」
あァ、と言う返事を聞いてから、私たちは別れた。
平子から、西郷の息子を拐うように、とのお達しが来たので、私は晋助と三番隊に連絡を取り、てる君の誘拐を指示した。
そして私は、会議の場にワープする。
_「残念じゃ。この案、我ら三人で次郎長に対抗する為に講じたものであったが…よもやあのお登勢が…」
_「ふざけんじゃないわよォッ!お登勢さんが…パー子がそんなことする訳ないじゃないのッ!あの子が優しい子ってのは私たちが一番、知ってるのォッ!」
_「落ち着きなさいッ!アゴ美ィ…」
_「誰がアゴ美だァッ!アヅミだこらァッ!」
_「黙りやがれィッッ!アゴォォッ!」
_「美は付けてくれる?…もアゴ美でいいから美は付けて…」
_「本気で戦争を止めようと思ってたのは…どうやらアタシだけだったみたいだねェ。いつから組んでたァ?次郎長とォ…」
_「誰がそんな女狐と組むかよォ…。ガキに唆されたか、華蛇ぁ…えェ?…か、それともガキが唆されたかァ…。」
_「惚けてんじゃないわよォ。連中は腐ったド汚ねェツラじゃねェッ…!テメェらとは違うんだよォッ…!」
_「そこまでぇ。ダメですよぉ?西郷さん。駄々捏ねて約束破っちゃぁ。お初に目見えします。次郎長が娘、泥水平子と申しやす。」
_「次郎長のォ…?」
_「西郷さんにお聞きしたいんですぅ。何を根拠にお登勢さんが何もしてないとおっしゃているんですかぁ?」
_「ソッチに根拠がないからに決まってる。なぜお登勢が次郎長に喧嘩吹っ掛けなければならない?…しかもこのタイミングで。何か謀があった、としか思えない。」
_「干からびたお婆ァさん殺るのに、そんな手の込んだことはしませんよぉ。それにお登勢さんが親父と喧嘩する根拠ならありますよぉ?殺してもお釣りがくる程の深ぁい因縁が…。ね?親父ィ?…何を隠そう、お登勢さんの旦那、寺田辰五郎は、親父が殺したんだからぁ。…あれれぇ?そんなことも知らなかっんですねぇ〜。じゃあこれはど
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