CAST29
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です」
だけど、それでも…
「真夜さんは、それでも俺の事、好きですか?」
返答は、口付けだった。
「白夜君。貴方は貴方よ。例え、前世の記憶があろうと、私の知る貴方は貴方のままよ」
「ありがとうございます…俺を俺として見てくれて…」
エリカにしか話していない事。
母さんにも、水波にも、達也にも話していない事。
「答えを聞かせて。王子様」
「そうですね、お姫様」
互いにクスリとわらう。
「真夜さん。俺は貴女が好きです」
side out
side in
「なるほど。白夜様のあの落ち着きようはそういう事でしたか…」
やはり盗聴器を仕掛けて正解でしたね…
ふむ…録音機材は…正常に稼働中ですね。
『白夜君。貴方は貴方よ。例え、前世の記憶があろうと、私の知る貴方は貴方のままよ』
『ありがとうございます…俺を俺として見てくれて…』
『答えを聞かせて。王子様』
『そうですね、お姫様』
クスクスと二人の笑い声が、インカムから聞こえてくる。
『真夜さん。俺は貴女が好きです』
「やっとくっつきましたか…」
二人して両思いなのは端から見れば確実なのに妙にくっつかなかったんですよね…
白夜様も時折四葉家へスキマを開いていたし、真夜様も視察の名目で白夜様の家にはいらしていたのに…
『んっ……ふ…』
『ふぁあ…まや……さ……』
「!?」
インカムから聞こえる水音と官能的な声。
「え…えぇぇ…? いきなりディープキス…」
しかも真夜様が主導している様子……
「何れだけ溜まってんのよあの年増…」
おっと…思わず口調が…
「コレは深夜様……いえ、達也様に報告ですね…」
無論、この録音ファイルも提出です…
盗作映像が欲しい所ですが…流石にそこは自重ですね…
くくく…二人そろって深夜様に叱られればいいのです。
「ふふ…ふふふふ…ふふふふふ…あは!」
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