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獣篇V
21 噂をすれば…?
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は事実であろう?」

_「そしてお登勢?」

_「あたしゃそんなくだらない争いに興味はないし、参加した覚えもないよ?」

_「興味はなくとも、そちは昔からこの町の顔役。住民たちと密接な関係で繋がり、色々と相談に乗り、世話を焼く、と聞く。そのための駒が万事屋なる怪しげなものたち。だれのシマであろうとお構いなし。好き放題暴れまわっているらしいではないかぇ?」

_「知らなかったよ、あたしにそんな便利な手駒がいたなんて。ついでにこの街が、誰それのシマだ何だ、と勝手に区分けされてることもね。」

_「この町は誰のもんでもありやしない。あたしもあいつも、この町で筋通して勝手に生きてきてる。ただ、それだけさね。」

_「だがそれでは気に食わぬものもおる。そもそも我らはいつぞやから四天王などと呼ばれ、互いに牽制し合う仲になっておったか。全ては、他の勢力の台頭を気に食わぬ、ならず者の王がいた、ということか始まりではなかったか?我らは敵対する必要などない。我らの敵は、次郎長ではないかぇ?」

_「なるほどォ〜。三人仲良く手を組んで、邪魔物の次郎長を消そう、ってかィ?」

_「アンタ…」

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