ペルソナ3
2037話
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かり、コロマルといった面々も桐条グループとは協力関係にあるのだが、俺達とS.E.E.Sのどちらが桐条グループと関係が深いのかと言われれば、それは迷う事なくS.E.E.Sだろう。
ましてや美鶴は武治の娘なのだから、その辺りを決めるのは当然のように美鶴が決めた方が、後々揉めずに済む。
「わ、私か?」
「ああ。美鶴が連れていってもいいのなら、俺は構わない。一応護衛として炎獣を1匹用意してもいい。ただし……戦場になった場合、そこでは何が起こるのか分からない。それは、今までシャドウとの戦闘を続けてきた美鶴なら、十分に分かっている筈だ。それでも構わないというのなら、俺はこれ以上は何も言わない」
その言葉に、美鶴は難しい表情を浮かべる。
武治には安全な場所にいて欲しいという思いと、武治が影時間撲滅にどれだけの執念を燃やしてきたのかを知っているからこそ、タルタロスに連れていってやりたいという思いが交錯してるのだろう。
「お父様、どうしても行かれるのですか?」
「そのつもりだ。幾月を信じて重用してきたのは私なのだから、その最後はしっかりと見届けたい」
「ですが、お父様では……」
最後まで言葉にはしなかったが、美鶴が何を言おうとしたのかは分かる。
単純に言えば、足手纏いだと言いたかったのだろう。
だが、武治はそれを理解した上で、再び口を開く。
「どうあっても、今回私は退く訳にはいかんのだ。それに、私は美鶴達を……そしてアルマーを信じている。私の身に危険が迫る事はないだろう、とな」
「……分かりました。アクセル、頼む」
結局、美鶴は武治に押し切られて……武治の同行を承諾するのだった。
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