第30話
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妙に世慣れた所がある男だからなぁ。」
「クソッ、不良のクセしてイケメン補正で有能ってか!?」
「―――ほらほら、授業中よ!時間がかかってもいいから丁寧に解いてみて。後半、難しいようなら遠慮なく質問していいわ。」
「は〜い!」
アッシュの意外な才能に驚いている様子の男子生徒達を静かにさせる為にレンは指示をし、レンの指示に答えた生徒達は作業を再開した。
「それじゃあ、早速この問題を……」
「よっしゃ、燃えてきたわ!」
「クッ、まずはブラインドタッチをカッコよくできるように………ブツブツ……」
「……………………(アッシュ・カーバイドか……)」
生徒達がそれぞれ作業を再開している中クルトはアッシュが去った扉へと視線を向けて考え込んでいた。
HR―――
〜特務科Z組〜
「―――お疲れ。今日も盛りだくさんだったな。初めての男女別授業もあったが結構新鮮だったんじゃないか?」
「「………………………………」」
「???」
「ア、アハハ……」
HRの時間、ユウナ達を労ったリィンだったがユウナとアルティナはジト目でリィンを見つめ、二人の様子を理解できていないゲルドは不思議そうな表情で首を傾げ、事情がわかっていたセレーネは苦笑していた。
「えっと……(クルト、俺、何かやらかしたのか?)」
(知りませんよ……どうやら女子の授業で色々と盛り上がったそうですけど。教官は女難の相が強そうですし気をつけた方がいいのでは?)
ユウナ達の反応に戸惑ったリィンはクルトに訊ねたが、クルトから帰って来た答えはリィンが期待するような答えではなく、ただの忠告だった。
「………フン、まあ教官自身に”そこまで”非があるわけじゃないし。」
「本人の自覚が薄い以上、気にするだけ損かもしれません。」
「まあいい……部活も始まったし、ケガや体調管理には気をつけてくれ。それと―――明日は自由行動日になる。趣味、遊び、部活など何をするかは各自に任せるが……週明けには機甲兵訓練、週末には”特別演習”があるから注意しておいてくれ。」
ユウナとアルティナの答えに冷や汗をかいたリィンだったが気を取り直して話を続けた。
「ふう……あっという間な気がしますね。」
「ちなみに次、どこに行くかは教官達も知らないんですよね?」
「ええ、わたくし達教官陣も明日のブリーフィングで知らされる事になっていますわ。ただ、前回のことを考えると一筋縄では行かないと思われますが……どうか英気を養っておいてください。」
「―――了解です。特務活動はともかく……”結社”の動向は心配ですね。」
「うん……ロクでもないことをまたしでかしそうな気
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