第30話
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うな動作で次々と端末を操作し、その様子を近くで見守っていたシドニーとパブロは驚きの表情で見学していた。
「ああ、でも剣術やチェスと同じような感覚かな。二人とも、コツを教えるよ。それさえ掴めば序盤は余裕だ。」
「おおきに!ええと、どれどれ……」
「くっ、こんな所にまでイケメン補正とは……」
クルトの説明を聞いたパブロは感謝した後必死の様子で端末を見つめ、シドニーはクルトの有能さを羨ましがっていた。
(どうやらレンの手助けは必要なさそうね。まあ、さすがに後半の問題は行き詰まると思うけど……あら?)
生徒達の様子を見守っていたレンは端末の前で座って何もしていない様子のアッシュに気づいた。
「アッシュ!君も少しは協力したまえ!自分達のような初心者でも力を合わせれば――――」
するとその時何もしないアッシュに気づいたウェインはアッシュを睨んで注意をしたが
「ハッ、くだらねぇな―――これ以上は時間のムダだ。バックレさせてもらうぜ。ま、せいぜい頑張れよ。―――どわっ!?」
アッシュは鼻を鳴らして流した後立ち上がって扉に近づいて部屋から退室しようとしたその時、アッシュの目の前で小さな雷が落ちた!
「うふふ、まさかレンの授業をサボろうとする命知ら―――コホン。ヤンチャな生徒がいるとはね。どうやらアッシュにはレンの”特別指導”が必要みたいね?」
魔術で小さな雷を落としたレンは小悪魔な笑みを浮かべて異空間から大鎌を取り出してその場にいる全員に聞こえるように大鎌の柄で床を叩き、レンの行動や発言にその場にいる全員は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「ハッ、生憎だが俺には天使サマによる”特別指導”は必要ないぜ。嘘だと思うんだったら、端末を確認しろよ。」
「アッシュ!まだレン教官の話は終わっては――――」
一方アッシュは鼻を鳴らして答えた後部屋から退室し、その様子を見たウェインはアッシュに制止の言葉をかけたが、アッシュは無視して退室した。するとその時スタークがアッシュの席にある端末を確認してレンに声をかけた。
「驚いたな……教官、見てください。」
「?」
スタークに声をかけられたレンは端末に近づき、端末を操作して確認をした。
「あら。全問、解き終わっているわね。」
「ええっ……!?」
「ば、馬鹿な……!」
端末を確認したレンの答えにカイリは驚きの声を上げ、ウェインは信じられない表情をした。
「ちょっと待っててね……さすがに全問は正解していないけど十分、及第点は取っているわ。もしかして導力端末を扱った経験があるのかもしれないわね。」
「は〜、たまげたなぁ。」
「フッ、あいつなら十分、考えられそうだが……」
「うむ、
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