第30話
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生徒達全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中ティータもユウナのようにヴァイスの顔を思い浮かべて乾いた声で笑っていた。
「ふふっ、男子も粒揃いですよねぇ。クルト君みたいな綺麗系や、アッシュ君みたいな不良系とか。」
「確かにクルト君は反則かもね。女子より整ってるというか……カイリ君くらい可愛いタイプだと逆に妬ましくはないけれど。」
「……アッシュさんはその、ちょっと怖いです……」
「ふむ、他を分析するとしたらスターク君は知的スマート系でグスタフ君は寡黙どっしり系――――ウェイン君は頑固暑苦しい系、パブロ君は瓢軽お調子系、フレディ君はワイルド野生児系――――あ、シドニー君は残念二枚目系でしょうか?」
「……さすがに失礼じゃないの?」
女生徒達が調理の手を止めて第U分校の男性陣の事について話し合っているとセレーネが生徒達に近づいて注意をした。
「皆さん、今は調理実習中ですよ!そういう話は夜にお風呂あたりでしてくださいっ!」
「は〜い!」
「―――ふふ、それはそれとして。セレーネ教官とリィン教官も姫様やベルフェゴール様達のように既に”大人”の関係なのでしょうか?」
セレーネの注意に女生徒達全員が返事をするとミュゼは小悪魔な笑みを浮かべて新たなる火種となる質問を口にし
「え”。」
「あ、あたしも何気に気になってました!それとティータちゃんと赤毛の遊撃士さんについても!後レン教官との仲もすっごく気になっていたわ!」
「ふえっ……!?」
ミュゼの言葉にセレーネが表情を引き攣らせているとサンディもミュゼの疑問に頷いた後ティータに視線を向け、視線を向けられたティータは驚きの声を上げた。
「うーん、あの人もいいよねぇ。結構アタシのタイプだよ。」
「それにレン教官は私達と同年代なのに”教官”を務められる程とても優秀な方のようですけど………そんなレン教官とティータさんはどのようにしてお知り合いになられたのか前々から気になっていました。」
「プライベートでティータがレン教官の事を”ちゃん”付けで呼んでいた事から、恐らく二人は昔からの友人同士だと思うのだけど……レン教官は皇族―――それも異世界の国であるメンフィル帝国の皇女の一人なのに、そんなレン教官と皇族や貴族でもないティータが出会って友人になれた経緯はとても気になるわ。」
「そう言えば、リィン教官と言えばエレボニアの新皇女殿下と親密だって聞いた事がありましたけど〜。」
「ああ、前から噂されてるわね。私としては最近、弟君である皇太子殿下も気になるのだけど。」
「あ、わたしも……見違えていましたよね。」
「あううっ………」
「ああもう……!皆さん、静かにしてください!」
再び始
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