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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
ENDの正体
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右手は地面に付けたまま。しかし、鷹を放った左手はインベルの方へと向けられている。

「片手ならば、単純に速度を倍化させることもできるぞ」

ウルを越えるために片手での造形を行っていたリオンならではの打開策。敵に魔法を防がれるのであれば、それが追い付かない速度の連続攻撃を放てばいい。

「さぁ16(セーズ)!!これを防ぎきれるか!?」

立ち上がったリオンは次から次へと造形を放っていく。それはグレイの限界突破(アンリミテッド)の速度を裕に越えていた。

「くっ・・・私に()()を使わせますか」

怒濤の攻撃を受けていたインベルの目の色が変わる。彼の周辺の気温が著しく低下したかと思った矢先、彼の体が氷の鎧に包まれていくではないか。

「氷絶神衣!!」

見たことのない氷の鎧に身を包んだインベル。それでも突進を試みたリオンの造形たちが、彼に触れた瞬間に凍り付き、砕け散ってしまう。

「なっ!?」
「リオン様の造形が・・・」
「砕かれた!?」

ジュビアたちも続けて攻撃を仕掛けるが彼の鎧に傷一つ付けることができない。

「触れたもの全てを氷結させる魔界の氷。例えどれだけ冷気耐性があっても、この鎧は全てを凍らせることができるのです」

凍らされてしまえばもろくなり砕かれてしまう。それは人にももちろん適用されるため、迂闊に動くことができない。

「それがどうしたってんだ!!」

動けない三人。その横を走り抜けたグレイの手には冷気が纏われている。

「よせ!!グレイ!!」
「グレイ様!!」

自殺行為と思われたグレイの行動。彼は全力でインベルへと拳を突き立てた。

ドガァ

「え?」

振り切られた拳。それはインベルの鎧を破壊してしまったのだ。

「バカな!!氷絶神衣と同じ性質の氷を・・・造形した!?」

同じ性質の氷を生み出したことことによりグレイは自らが凍らされることを防いだのだ。

「俺たちはギルドを取り返さなきゃならねぇんだ!!そのために・・・止まってなんかられねぇんだよ!!」

両腕に手甲(ガントレット)を造形したグレイは目にも止まらぬ連続攻撃でインベルを叩き上げる。

「氷魔・零ノ破拳!!」

滅悪の力も融合された重たい拳。それにインベルは沈み、地面に横たわる。

「俺は絶対この戦いに勝つんだ。ENDを倒すために」
「あなたならできるでしょう。いいえ、むしろあなたにしかできません」

辛うじて意識を保っているインベルは大の字のまま口を開く。

「しかし、あなたはその正体を知らない・・・とてつもなく近くにいるというのに」
「とてつもなく近く?」
「ENDがか?」


インベルの言葉に耳を疑うジュビアたち。インベ
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