ENDの正体
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かった一撃。決まらなかった一撃にカグラは敗北を覚悟した。剣を持っていた手から自然と力が抜け落ちる。
「サヨウナラ、カグラ・ミカヅチ」
指で剣を弾き飛ばしたティオス。それは宙を舞い、持ち主の手から離れたところに突き刺さる。
「絶対零度」
渦を巻くように左腕にまとわりつく冷気。それは諦めて目を閉じているカグラの腹部を貫く直前・・・
「絶対領土!!」
二人の間に割って入るように、大爆発が起きた。
「キャッ!!」
間近での爆発に吹き飛ばされるカグラ。ティオスはそれに驚いたものの腕を払って砂煙を吹き飛ばす。
「バカな・・・なぜここに貴様が・・・」
ティオスは目の前にいる人物たちの顔を見て驚愕した。しかし、それがなぜなのかはそこに現れた者たちにはわからない。
「ずいぶんと諦めが早いのではないか?カグラ」
「師匠!!これはどういうことでありますか!?」
お団子頭の女性に小さな体躯の少女。そしてその少女の後ろにいるのは・・・
「ねぇ・・・レオン・・・なの?」
オレンジ色の小さな猫が、変わり果てた少年の顔を不安げな顔で見つめていた。
(歴史に変動が起きてるのか?まさか他のところでも・・・)
予期せぬ来客に動揺の色を隠せないティオス。ここから戦いはどうなってしまうのか、それは彼にも全く予測できなくなっていた。
「あら、ティオスの未来とはちょっと変わってるのかしら?」
その頃、誰もいない平地を歩いていたお団子頭の少女は、どこか遠くを眺めながらそんなことを呟いた。
「まぁ、あの子ならすぐに適応するでしょ。それにしても・・・」
手に持っていた赤い帽子を被ってポーズを決める。
「なんでも似合ってしまうなんて・・・美しいのも罪なものね」
そう言ってその場を後にするヨザイネ。彼女の後方では、息絶えている二人の虎が横たわっていた。
得意気な顔をしている水髪の少年。彼と相対している金髪の彼女は、彼の台詞に苛立ちを募らせていた。
「弱点・・・ですって?」
誰にも破られることのない最強の魔法と謳っている自らの魔法にそんなものがあるとは認められないディマリア。
「強がりはやめなさい。私のアージュ・シールにそんなものはないわ」
「いいえ、確かにありましたよ。もっとも初歩的で絶望的な弱点が」
それと同時に突っ込むシリル。彼はディマリアが魔法を使うよりも早く、彼女の懐へと入り込んだ。
「弱点その1。奥歯を噛まなければ魔法が発動させれない」
次から次へと水を纏った拳を繰り出してい
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