中途半端な力を身につけた者はかえって早〇にしますよ それを教えてあげましょうか?
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を持った護衛の存在が。
そして今回、その護衛の候補として挙がったのがウィスであったのだ。
「それで…、どうじゃ?この話、引き受けてくれんかのう?」
本当に食えない爺さんだ。
彼女をからかっているのかと思いきや真摯に彼女のことを大切にしているときた。
ウィスの中でオーディンに対する評価が僅かに上がる。
「…。」
さて、どうするか。
実を言えば、特にこの提案を断る理由はない。
彼女が平穏に暮らすことができるのならばそれに越したことはないだろう。
先程、本人とも何でも言うことを聞く約束をした。
ならばどの道結果は変わらないだろう。
「分かりました。その申し出、受けましょう。」
「ほっほっほ、お主ならばそう言ってくれると思っとったわい!」
本当にいけ好かない神様だ。
ウィスは苦笑しながら嘆息することしかできない。
次の瞬間、一羽の烏が、否、堕天使の総督であるアザゼルが地へと墜落した。
「全く…、俺も焼きが回ったもんだぜ…。」
「悪いな、アザゼル。俺は此方側に付かせてもらう。」
上空から見下ろすは此度の騒動を引き起こし、この場に禍の団の集団を招き入れた首謀者こそヴァ―リその人。
「俺は言ったはずだよな、ヴァーリ?世界に崩壊を招き入れる要因にはなるなと?」
カテレアとの戦闘により片腕を失ったアザゼルは息子同然のヴァーリに対して嘆息する。
彼の余りの戦闘狂振りに、困ったものだと。
「俺は強い奴と闘えればそれでいいからな。」
「あー、やだやだ。戦闘狂という奴は…。」
揃いもそろって、人の話を聞かない。
融通が利かない奴らばかりである。
コカビエル然り、ヴァーリ然りだ。
「俺のライバルである赤龍帝には悪いが、今の俺はそれ以上に気になる相手がいるのでね。」
血筋を辿り、今宵の赤龍帝には何の期待も抱いていなかったが、それは悪い意味で裏切られた。
元一般人であるはずの赤龍帝が予想以上の実力を有していた事実に。
「……そう、それは君だ、ウィス。」
想定通りのご指名に本日何度目かの嘆息をウィスは行う。
「調べさせてもらったよ。」
「誰もが予想だにしていなかったライザー眷属へのグレモリー眷属の勝利。赤龍帝である兵藤一誠を含めたグレモリー眷属の想定以上の実力の上昇。それら全てに君が関わっていることをね。」
このままいけば赤龍帝である兵藤一誠も自分と渡り合えるレベルにまで成長してくれるだろう。
その将来を予見し、ヴァーリは人知れず口元を歪ませる。
「……そしてコカビエルを圧倒的優位で撃破したその実力、俺を奮い立たせるには十
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