中途半端な力を身につけた者はかえって早〇にしますよ それを教えてあげましょうか?
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うなればやけだ。
だから早く立ち直って欲しい。
「ぅぅぅ〜。…ぞの…ことば…!わずれないで…くださいね…!」
ウィスの何でも言うこと聞く宣言はロスヴァイセに効果抜群だ!
「はい、では先ずは鼻をかみましょうね。」
「は…い…!」
ウィスは彼女にティッシュを渡す。
ロスヴァイセはチーンと鼻をかんでいる。
「それに、そんなに気落ちする必要はありませんよ。ロスヴァイセさんも着実に人生を謳歌していればその内彼氏もできるはずですから。」
「うぅ、それ、ほんとう?」
彼女はコテンと首を傾げ、ウィスの言葉を反芻する。
ヤバイ、可愛い。
このままでは保護欲と愛おしさでオーバーヒートしてしまいそうだ。
「次はその涙ですね。」
「…!」
見れば彼女は号泣したことにより目元を赤く充血させてしまっている。
ウィスは杖からハンカチを取りだし、彼女の涙を優しく拭き取った。
「それに、貴方に落ち度はありません。ロスヴァイセさんは実力良し、性格は真面目にしてしっかり者、ルックスも満点なのですから。」
オーディン曰く堅物過ぎて抜けている難点もあるらしいがそれは別に難点だとは思わない。
それを考慮しても彼女は魅力的な女性であると思うし、むしろその難点さえも素晴らしい美点だと感じられる。
そもそも彼女の様な女性を放っておく北欧の勇者達は女性を見る目がないのだろうか。
切実に謎だ。
「ほんと、わたし、わるくない?わたし、きれい?」
「はい、私が保証しますよ。」
ウィスの言葉に彼女はパーと顏を輝かせ、歓喜する。
見れば彼女のぴょこっと生えたアホ毛が揺れに揺れている。
ヤバイ、尊い。
「ではロスヴァイセさん、これからも頑張れますね?」
「うん!ろす?ぁいせ、がんばる!」
よーし、よしよし。
もう怖くないよ。
彼女の頭部の鎧の突起物が深々と自分に刺さり地味に痛いが、ウィスは彼女を持ち前の包容力で労わった。
「ほっほっほ、話はまとまったようじゃの。」
そんなウィス達に口を挟むは全ての元凶であるオーディン。
誰のせいだと思っているのだ、誰の。
「良かったではないか、ロスヴァイセ。これでもうお主も北欧で1人だけ肩身が狭い思いをすることはなくなったの?」
振り返りざまの裏拳。
その裏拳は下手人の顏にめり込み、オーディンは無様に吹き飛ばされる。
校舎の壁を突き破り、ぶち抜け、テロリストを巻き込みながら北欧の主神の姿は消えた。
「おっと、失礼。手が滑ってしまいました。」
だから私は悪くない。
「えっと…、サーゼクス様。私と一誠はギャスパーの救出に向かわせて頂きます。」
「あ…ああ
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