第45話 王都での再会
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べきなんでしょうけどエステルたちはマズい状況みたいだからね」
……そうか、カシウスさんは無事だったのか。帝国に行ってから音沙汰が無かったから何をしているんだろうと思っていたが取りあえず無事のようだ。
(……そういえばエステルさんたちは正遊撃士になるための旅をしていた。ならもしかしたらグランセルに向かっているんじゃないのか?)
レイストン要塞に向かったエステルさんたちが今何をしてるのかは分からないがもし無事に脱出出来ているのならグランセルに向かっている可能性も考えられる、まあ可能性としては低いだろうが行ってみる価値はあるかも知れない。
「……オリビエさん、気が変わりました。俺とフィルも一緒に行っていいですか?」
俺がそう言うとオリビエさんはまるでそう答えると分かっていたと言わんばかりの笑みを浮かべた。
「勿論さ、きっと素敵なひと時になるはずだよ」
オリビエさんの言葉の意味は分からなかったが怪しさMAXのこの人の事だ、絶対に何かあるかも知れない。でも俺はエステルさんとヨシュアさんに少しでも会える可能性があるならと思い王都グランセルに向かう事にした。
「じゃあ早速向かおうか、定期船のチケットは既に購入済みだからね」
「……用意がいいですね」
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――――――
―――
「ここが王都グランセル……流石リベールの中心と言える街だ、華やかで綺麗だな」
「ん、女王生誕祭が近いからか人の数も多いね」
フィーとオリビエさんと共に王都グランセルに向かった俺は賑やかな街を見て思わず身惚れてしまった。
「もうすぐ武術大会も開かれるからそれを見に来た人も多いんだ、リート君も出てみたらどうだい?」
「武術大会ですか?」
オリビエさんが話した武術大会という言葉に少し反応してしまった、剣士として興味があるからだ。
「はぁ……リートって結構戦闘狂だよね」
「失礼な、あの赤い悪魔と一緒にしないでくれよ」
ジト目でフィーに戦闘狂と言われた俺は慌てて否定する、シャーリィと同類扱いはゴメンだ。
「まあ今は取りあえず君たちが宿泊するホテルに向かおう、予約は取ってあるからフロントで話せば直に部屋にいけるはずさ」
「本当に用意がいいんですね、何か企んでませんか?」
「そんなことは無いさ。後宿泊中の代金は僕が払うから安心してくれたまえ」
「えっ、流石にそこまでしてもらうのはちょっと……」
「まあまあ、無理を言ってここまで来てもらったんだからこれくらいは当然さ」
「……分かりました、そこまで言ってもらえるのなら有り難くお気持ちを頂きます」
普通ならいい人だな、で終わるんだけどオリ
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