暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica14最後の大隊〜Letzte Bataillon〜
[7/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
あの中には前者はどれくらい居てくれるだろう。

『恐怖せよ、犯罪者。悪には悪で、暴力には暴力で、罪には罪で、我ら犯罪者は、貴様ら犯罪者を共食いする。ではごきげんよう、時空管理局ならびに聖王教会騎士団の諸君』

山羊頭が踵を返して、そのまま暗転したところで、『そうそう。騎士団の諸君。本日君らが捕らえた我が隊員だが、彼らの忠誠心には頭が下がる』って、暗い画面の中から山羊頭がそう言った。直後、ドォーン!って爆発音が本部内のどこかで、しかも2連続で起こった。

「今のどこから!?」

「襲撃なの!?」

「確認しに行くぞ!」

他の騎士やシスター達も行動を開始。わたし達も「行こう!」っていうことで、食堂を飛び出したわたし達は黒鉛の上がる「収容施設・・・!」へと駆け出す。

「ねえ、今の爆発ってやっぱり・・・!」

「ああ! 忠誠心と言っていた! おそらく・・・」

「自爆・・・!」

第52管理世界アンバーでの軌道エレベータ占拠事件を思い返す。今回捕らえた槍の騎士と同じ、エレベータでルシルと交戦していた騎士は、捕まると覚悟するや否や自爆した。ということは、最後の大隊のメンバーはアンドロイドかサイボーグってことになるはずなんだけど・・・。

(ティーダ一尉はどうなんだろ・・・? クイント准尉みたいにサイボーグに改造されてる? それともメガーヌさんみたく、人のまま何か埋め込まれてる・・・?)

とにかく、黒煙どころか火まで上がり始めた収容施設へ向かってひたすら駆けた。

・―・―・―・―・―・

「どいつだよ、屋内でならルシリオン・セインテストを狩れるって言ったのは? もろに反撃されて、危うく本物の天狗である俺が捕まるところだったぞ」

「おいおい。こっちは元とはいえ、最強の拳闘騎士だったマルスヴァローグだぞ? ギリギリ視覚外で、サブの翁と交替できたから良かったものの・・・」

そう文句を垂らしているのは、天狗の仮面を付けた男。対するのは翁の仮面を付けた男。共にルシリオンやアルテルミナスと激闘を繰り広げていた者だ。その発言から、負けると判断すると転移スキルを用いて、捕まっても問題ない同じ仮面持ちと入れ替わったようだ。

「SSクラスの元管理局員を殺害した仮面持ちを、教会騎士団が撃破した。なんてマッチポンプを狙っておきながら返り討ちだからな。融合騎とシスターの転移スキルが無かったら、俺たちが捕まっていた」

「まぁ捕まっても問題なかったろ? 何せ――」

2人がスッと被っていた仮面を外す。1人は青い短髪に若干垂れた茶色い双眸。1人は茶色の短髪に糸目。今でこそ学ランを着ているが、その2人は間違いなく銀薔薇騎士隊の槍騎士ブレオベリスと斧騎士グリフレットだった。

「「大隊の幹部は教会騎士団の一員だ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ