暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica14最後の大隊〜Letzte Bataillon〜
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をお代わりしながら談笑してると、「ちょっと、ニュース、ニュース!」ってルミナ達が慌しく食堂に入ってきた。

「どうしたの、そんなに慌てて・・・」

「今、仮面持ちの連中が電波ジャックしていて!」

「とりあえず観れば判ります!」

アンジェが大き目のモニターをわたし達の前に展開する。そこには1人の仮面持ちが映し出された。仮面というか、悪魔然としたヤギの被り物を頭に被っていて、服装も学ラン・マントじゃなくて軍服らしいもので、片側だけのマント――ペリースを左肩に掛けてる。右隣にも同じ軍服だけど、ペリースを掛けてない男の、太陽の仮面持ちが1人。左隣には一対の翼が円を作った仮面の女性が1人。

『――改めて宣言しよう。我われ最後の大隊(レッツト・バタリオン)は、管理世界に存在する犯罪者を根絶やしにするため、今日この日、管理・管理外世界の全犯罪者に宣戦布告する』

変声の魔法か機械か、どちらにしろ声を変えているから年齢的なことは判らない。ただ男性って言うのは、その体つきで判別できる。しっかし、犯罪者が犯罪者を根絶やしにする、なんて馬鹿な発言も中々ないよね。

『が、その前に、管理局と教会騎士団にも宣言しておこうと思う。我々の邪魔はするな。局はただでさえ人員不足だったことに加え、主力として多かった騎士の大半が無期限休職という形で、教会騎士団へと戻った。さらに言えば組織内の不祥事で、もはやいつ沈むとも知れぬ泥舟』

酷い言われ様だ。でもその発端を生み出した騎士団の一員として、教皇である母様の娘の1人として、申し訳なく思ってる。特にチーム海鳴のみんなには・・・。

『管理局法によって、犯罪者への必要以上の攻撃も許されていない。騎士団も、管理局法から脱退したとはいえ、騎士道に則り相手が犯罪者であっても非道な真似は出来ないだろう。だからこそ! 我々が貴君らに代わり、悪として犯罪者に死の鉄槌を下す。我われ最後の大隊が! 文字通り最後の犯罪者となろう!』

仮面持ちのリーダーらしき男――山羊頭(仮)がそう宣言すると、カメラがグッと後ろに引いた。そしてモニターに映った映像に、「な・・・!?」ってわたし達は絶句した。仮面持ちがずらっと整列してるんだけど、その人数が半端ない。

「私やルシルが捕まえた翁と天狗の仮面持ちだけで、ざっと100人はいるんだけど・・・!」

「他には、怪人、狐、恵比寿、十字架、逆五角形、上向き矢印、逆五芒星、太陽、円形などなど・・・。500人は明らかに超えてる・・・!」

ルミナとトリシュが戦慄する中、「確かに大した数じゃないか。だが、あの中で本物の強者はどれほどだ?」ってルシルが漏らした。これまでに何回か仮面持ちとは戦ってるけど、余裕で倒せる奴もいれば、今回みたくルシルやルミナですら苦労する仮面持ちもいる。
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