第二十六幕:虹をつないで
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さいね」
時崎「了解!」
朝食を終え、凪咲さんに何か手伝える事がないか訊いてみたけど、特に今は何もないようだ。ここ最近、すぐに自分の部屋に戻っていたので少しの間、居間でのんびり過ごす事にした。
七夏「柚樹さん、今日はのんびりさんですね☆」
早速、七夏ちゃんが声を掛けてきてくれる。いつもと違う事をすると、何か新しい事に気付けるかも知れないな。
時崎「少しだけ・・・ここに来た頃の事とか考えてた」
七夏「くすっ☆ 私は、お部屋に居ますから、何かあったらお声を掛けてくださいね☆」
時崎「ありがとう! 七夏ちゃん!」
新しい出来事はなかったけど、少し懐かしく思える出来事がそこにはあった。
部屋に戻って、写真屋さんへ出かける準備をする。七夏ちゃん、午前中は宿題をすると話していた。宿題の邪魔をしては悪いので、出掛ける前に声を掛けるかどうか少し迷ったけど、何か買い物とかあるかも知れない。
トントンと扉を軽く鳴らす。
時崎「七夏ちゃん! 今、いいかな?」
七夏「え!? ゆ、柚樹さん? ちょっと待ってくださいっ!」
七夏ちゃん、少し慌てている様子だけど、大丈夫なのだろうか?
しばらく待つと、扉が開いた。
七夏「ごめんなさい!」
七夏ちゃんを見て慌てていた理由が分かった。浴衣姿から私服に着替えていたようだ。
時崎「ごめん。着替えていたんだね」
七夏「はい・・・えっと、何かご用ですか?」
時崎「今から、出かけてくるけど、お使いとかあればと思って」
七夏「ありがとうです☆ 私は大丈夫です☆」
時崎「そう」
七夏「えっと、お母さんに訊いてもらえると助かります☆」
時崎「ああ。この後、訊くつもり」
七夏「くすっ☆ お気を付けて☆」
時崎「ありがとう!」
凪咲さんにも、何か買ってくるものが無いかを訊いてみたけど、特に何も無いようだ。俺は、写真屋さんへ急いだ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
写真屋さんで、七夏ちゃんへのアルバム用に考えている事を実現できそうか相談してみる。
店員「いらっしゃいませ!」
時崎「おはようございます」
店員「あ、いつもありがとうございます!」
時崎「え!? あ、いえ。こちらこそ」
何度も写真屋さんに来ているので、店員さんも顔を覚えてくれたみたいだ。まあ、昨日も来てたからかも知れないけど、いずれにしても、店員さんと親しくなっておくと、色々と相談もしやすくなると思う。
店員「お客様は、いつも現像をご依頼なさってくださり、感謝しております」
時崎「写真の現像は数日かかるものなのですか?」
店員「申し訳ございません。現在は専門の業者様に依頼しておりますので。当店での現像サービスも検討しましたが、現在は、家庭用のプリンターをご利用なさ
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