第二十六幕:虹をつないで
[5/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
もうひとつのアイデア」ひとつに絞ろうか、飛び出す要素を残すかで迷っている。
一階から物音が聞こえ始めた。恐らく、凪咲さんと直弥さんだと思う。次いで、トントンと扉が鳴った。
七夏「柚樹さん! 起きてますか?」
時崎「七夏ちゃん! どうぞ!」
七夏「おはようございます☆」
時崎「おはよう! 七夏ちゃん!」
七夏「昨夜は早くお休みだったみたいですね☆」
時崎「ああ、ごめん。何か用事でもあったかな?」
七夏「えっと、これ・・・」
時崎「これは、C11機関車?」
七夏「はい☆ お父さんが柚樹さんにって☆」
どういう事だろう? 昨夜、このC11機関車の模型を直弥さんに手渡したけど、それを七夏ちゃんが持ってきた理由が分からない。
時崎「どおして?」
七夏「えっと、お父さん、これからお仕事ですので、この模型さんは柚樹さんにって話してました☆」
七夏ちゃんの説明を聞いてようやく理解できた。直弥さんが風水に居ない間、この模型を皆でバトンのように繋いでゆくという事らしい。
時崎「なるほど!」
七夏「皆で一緒に買った模型さんですので♪」
時崎「そういう事ね! ありがとう! 七夏ちゃん!」
七夏「はいっ☆」
C11機関車の模型を受け取る。七夏ちゃんはとても嬉しそうだ。
時崎「俺はいつ、七夏ちゃんに渡せばいいのかな?」
七夏「いつでも大丈夫です☆」
時崎「じゃ、午後にでも持ってゆくよ!」
七夏「私が会いに来てもいいのかな?」
時崎「え!?」
七夏「えっと、模型さん・・・」
時崎「ああ、勿論構わないよ」
七夏「くすっ☆」
七夏ちゃんの倒置法・・・まだ慣れないな。どうすれば良いのだろうか?
七夏「柚樹さん、朝食も出来てますからどうぞです☆」
時崎「ありがとう!」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
七夏ちゃんと一緒に朝食を頂く。これがいつもの事のようになっているのが嬉しい。
時崎「七夏ちゃん、今日は午前中は宿題かな?」
七夏「はいっ☆」
時崎「俺は、この後、ちょっと出かけてくるよ!」
七夏「はい☆ 柚樹さん、午後には戻れますか?」
時崎「ああ。どうしたの?」
七夏「えっと、今日ね、午後からここちゃーと笹夜先輩が来てくれます☆」
時崎「え!? 天美さんと高月さんが?」
七夏「はい☆」
時崎「そうか・・・じゃあ、アルバムの件は別の日でもいいよ?」
七夏「え!?」
時崎「七夏ちゃん、お友達と遊ぶなら、その方が良いかと思って」
七夏「くすっ☆ ありがとうです☆ でも、今日は柚樹さんのアルバムの事で来てくれますので☆」
時崎「え!? そうなの?」
七夏「はい☆」
時崎「ありがとう! 助かるよ!」
七夏「よかったです☆ それまでに、私に出来る事があれば話してくだ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ