第二十六幕:虹をつないで
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うぞ!」
直弥「ありがとう!」
C11蒸気機関車の模型を直弥さんに渡すと、直弥さんはそのまま自分の部屋に向かってしまった。
凪咲「もう〜、柚樹君、ごめんなさいね」
時崎「いえいえ!」
凪咲「ほんと、鉄道の事になると・・・ね」
俺は思った・・・機関車が繋ぐのは、客車だけではなく、人と人もそうなんだなと。七夏ちゃんみたいな倒置法的考えになっている事に気付き、少し嬉しくなった。
時崎「そういうこと・・・か」
七夏「え!?」
時崎「あ、いや、なんでもないっ!」
七夏「くすっ☆」
MyPadを抱きかかえている七夏ちゃん。俺はこれからも七夏ちゃんと繋がりを持っていたいと思う。
凪咲「柚樹君、よかったら、流してきてくださいませ!」
時崎「流す・・・あ、お風呂! ありがとうございます!」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
夕食前に、湯船に浸かる。今日一日結構歩き回ったので、足が一番喜んでくれているように思う。風水でお世話になって12日、この街に来て二週間経過している。当初一週間の予定だったから、大きく予定は変わっている。この街・・・いや、七夏ちゃんともっと一緒に過ごしたいと思うけど、自分の本来の生活の事を考えると、今の時点で折り返し地点に来ているのではないかと思う。俺がこの街で、七夏ちゃんや凪咲さんにしてあげられる事を、しっかりと計画しなければならないな。
お風呂で流した後、いつものように七夏ちゃんが冷たい飲み物を用意してくれた。
時崎「いつもありがとう。七夏ちゃん!」
七夏「え!?」
時崎「え!?」
七夏「あ、えっと、夕食も出来てますからどうぞです☆」
時崎「ありがとう」
アルバム制作の件があるので、夕食を少し急いで頂く。
凪咲「ナオは?」
七夏「お父さん、まだお部屋に居ます」
凪咲「しょうがないわね〜」
七夏「くすっ☆」
凪咲「お風呂で流してくるように、伝えてくれるかしら?」
七夏「はいっ☆」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
時崎「ごちそうさまでした」
凪咲「あら、柚樹君、今日はもういいのかしら?」
時崎「はい。ちょっと行いたい事がありますので!」
凪咲「あまり、ご無理はなさらないでくださいね」
時崎「え!?」
凪咲さんは、アルバム制作の事を気にしてくれているようだ。
凪咲「今日は、色々とあって、お疲れみたいですから」
時崎「ありがとうございます!」
部屋に戻って、早速、アルバム制作の続きを行う。お風呂に浸かりながら考えたのだが、デジタルアルバムを製本するのに3日は必要な事を考えると、ある程度の所で線を引き、先に製本アルバムを依頼して、写真を追加できるページを多く用意してもらった方が良さそうだ。イメージとしては7割デジタルで、3割はア
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