第六幕その六
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「確かにハイランドですね」
「山ですね、いきなり」
「といいますか山から山ですね」
「すぐにこうなっていくんですね」
「そうしたお国ってことですね」
「そうよ、昨日もお話したけれどね」
まさにというのです。
「ハイランドの語源はね」
「この国が高い場所にある」
「だからですね」
「それでなんですね」
「こうした山なんですね」
「昨日トロットさんがお話してくれたみたいに」
「そうなの、それとね」
さらにお話するトロットでした、今度は山の周りを見るとそこは段々畑になっていてそうしてでした。
紫の作物が沢山栽培されているのが見えました、それを見てなのでした。教授は笑顔でこう言いました。
「いや、この段々畑がいいね」
「そうだよね」
モジャボロもそれを見て喜んでいます。
「ハイランドならではだね」
「畑の形もね」
「それとね」
キャプテンは紫の稲の水田も見て言うのでした。
「田んぼもあるからね」
「何かこれって」
ここで言ったカルロスでした。
「何処かで見たかな」
「日本かな」
ジョージは首を少し傾げさせて自分達が今外の世界でいる国を思い出しました。
「日本の山の方はこうだよね」
「山の方はそうね」
ナターシャも言います。
「段々の田んぼや畑になってるのよね」
「あれは大変だけれど」
ここで言ったのは神宝でした。
「よく耕してるよ」
「日本は山が多いから」
その日本人の恵梨香の言葉です。
「そうして田畑を置いているの」
「その日本みたいだね」
ここでまたカルロスが言いました。
「ここは」
「そういえば日本は山国でもあったわね」
トロットも言われて思い出しました。
「そうだったわね」
「はい、もう山が凄く多いんですよ」
カルロスはその日本のことをお話しました。
「神戸だって海の後ろにすぐ山ですから」
「私も渦から八条学園に出て外の世界を見たりするけれど」
「実際にですよね」
「ええ、神戸も後ろはすぐに山ね」
「それでもうあちこちがなんです」
「山だらけのお国ね」
「そうなんです」
実際にというのです。
「このハイランドと同じです」
「じゃあこの段々畑も田んぼも」
「何か日本みたいですね」
「そうなのね」
「ここの方がもっと凄いですけれど」
それでもというのです。
「日本もこんな感じです」
「山に田畑が一杯あるのね」
「そうした場所がとても多いんです」
「成程ね」
「ただ、あれはないですね」
カルロスは右手の街を見てびっくりしました、何と欧州の街並みが山全体に段々としてあります、一番下の方に城壁と門があってです。
そこから上にどんどん家々が連なっています、そして山の頂上に見事な市役所がありますがその街
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