第六幕その二
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「ここは」
「ハウステンボスって日本にあるのね」
トロットは五人のお話を聞いて思いました。
「そうなのね」
「はい、日本の佐世保にあるんです」
カルロスはトロットにそのハウステンボスのお話もしました。
「オランダの街を再現していまして」
「それでなの」
「とても奇麗なんですよ」
「皆行ったことあるのね」
「この前学校の修学旅行で行きました」
それで五人共ハウステンボスのことを知っているのです。
「とても楽しくて素敵な場所です」
「そうなのね」
「ですから」
それでというのでした。
「今ハウステンボスにまた来た感じです、ただ」
「ただ?」
「ハウステンボスはテーマパークでもありますから」
だからというのです。
「観覧車とか遊ぶ場所が一杯あるんです」
「そうなの、けれどね」
「この街はですね」
「テーマパークではないから」
それでというのです。
「観覧車とかはないわ」
「そうですよね」
「ただ、運河とか美味しいものを食べるお店はあるから」
「そうしたものを楽しめばいいですね」
「そうよ」
カルロスににこりと笑って言いました。
「船に乗って運河を進むのもね」
「いいですね」
「じゃあすぐに王宮に行く訳でもないし」
「まずはですね」
「この街で遊びましょう」
「わかりました」
「皆で船に乗って運河を進んで」
そしてというのです。
「お茶やお昼も楽しみましょう」
「わかりました」
笑顔で応えたカルロスでした、皆は波止場から運河のところに行ってそのうえでなのでした。船に乗ってです。
運河の中を進みます、その左右にある街並みや橋の下を見ながらです。五人は笑顔でトロットに言いました。
「こんな感じでした」
「本当にこうでした」
「ハウステンボスも」
「運河の左右も煉瓦でお店もあって」
「階段で行くところも」
「そうなのね、ここにいるとね」
トロットテーブル掛けを出しながら五人に応えました。
「ハウステンボスみたいなのね」
「そうなんです、懐かしい感じもします」
こうトロットに答えるカルロスでした。
「またハウステンボスに来たみたいな」
「そうなのね、けれどね」
「ここはハウステンボスとは違ってて」
「ハイランドよ」
「オズの国の一国ですね」
「そうよ」
「テーマパークとはまた違う、いえ」
ここでこう言ったカルロスでした。
「オズの国自体がテーマパークですね」
「そうだね、言うならね」
「オズの国はそれ自体がテーマパークだよね」
「どの場所も楽しくて」
「本当にそうよね」
四人はカルロスのその意見に笑顔で頷きました、そうこうお話している間にトロットは船の上でのティータイムの用意をしています。
そしてです、キャプテ
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