148部分:ラグナロクの光輝その二
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そうか」
ヴァルターはそれを聞き沈痛な顔になった。
「クンドリーが盗み出したのだったな」
今度はタンホイザーが問うてきた。
「あの金色の髪と目をした女が」
「卿もまた。会ったのだったな、クンドリーに」
「そうだ」
「私もな」
ジークフリートも出て来た。
「取り逃がしてしまったが」
「だがあの女は死んだのだったな」
「うむ、間違いなくな」
トリスタンは二人にそう答えた。
「私は。彼女の最後を看取る形になった」
「そうか」
「今は。弟と一緒の場所なんだな」
ジークムントはそれを聞いて俯いてこう述べた。それを思うと何か寂寥なものがあった。
「あの女とは。色々とあったが」
これはこの場にいる全ての者が同じであった。
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