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SAO -Across the another world-
四話 不可視の世界
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に聞き耳を立てていた本島達が戦いた。部隊員非承認処分(Disavowed)、SAPに下される処分としては比較的重い方である。一番重い「精算」よりは軽いが、本部立ち入り禁止、拳銃所持禁止、IDパス機能停止、作戦行動不参加という、ほぼ全てにおいての作戦行動が取れなくなってしまうのが部隊員非承認処分の内容であった。

「副局長、待ってください。牧田は.....」

本島が二人の間に割り込んだ。牧田は本島が率いる729SOFの部隊員である。本島からすれば、部隊員を一人欠くというのはかなりの戦力ダウンに繋がりかねないと判断したのだろう。その表情にも必死さが見てとれた。だが菊岡は、そんな熱意をも跳ね退け、デスク上のコンピューターを操作し始めた。DAISのデータベースに載っている牧田の情報に[DISAVOWED]と付け足した。これによって、牧田はIDパスとコールサインが剥奪され、作戦行動が一切制限された。その画面を見て、本島は悔しそうに顔をしかめながら引き下がった。

「....ということだよ、牧田君。君に自由な行動をさせる訳にはいかないんだ」

「......」

牧田は胸部のホルスターから、常日頃から護身用として所持していたUSP.45ハンドガンを抜き出すと、セイフティを掛け、弾倉を抜いてから菊岡へと差し出した。

「よろしい」

菊岡はにやり、と微笑むと、差し出されたUSPを懐へと仕舞い込んだ。その顔は、企みが上手くいった時の子供のような、純粋な喜びと感心が表れた表情であった。

そして、牧田はIDパスとコールサインを剥奪された「部外者」として、防衛省を去った。DAISの助力が期待出来ない以上、独力で解決を目指す他にユーリを助ける手段は無い。必ず助ける、と栗原に誓った以上、どんな事をしてでもユーリを助け出す。その事を心に決め、牧田は次なる手段を考え始めた。

■■■■■

東京都 新宿区市ヶ谷 [13:00]

菊岡誠二郎・DAIS副局長/二等特佐

「副局長、先程の件はどうしましょうか」

「勿論、行動を始めるよ。いくら[超兵]とはいえ、彼一人に任せるのはリスキーだ」

「牧田三曹の監視は?」

「それも継続しようか。今の彼は何か危なっかしい。監視は必要だよ。シフトは前回のと同じでいいから実行してくれ」

「了解.....しかし副局長」

「どうしたんだい、水野二尉」

「....いいんですか?結城明日奈さんは確かレクトの御令嬢だったはずです。そしてこの画像....レクトが開発、運営を手掛けているゲームと聞きました。国家権力である私達が、大企業の内部情報を掴んだと公表されれば、内閣は私達の存在を消そうとする筈です。それもリスキーな行動では無いでしょうか...?」

「水野二尉、良く考えて
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