オーフィス○○○抜けるってよ
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もウィスがアザゼルの言葉を遮った。
またお前か、とも言わんばかりにアザゼルは眉をひそめている。
『そう、その通り!我らが禍の団のトップはオーフィスなのです!』
宙に魔法陣が現れる。
その光は周囲を照らし出し、その下手人が姿を現した。
「この魔法陣はまさか…!」
サーゼクスとレヴィアタンは息を?む。
「御機嫌よう。現魔王諸君。我ら魔王陣営は此方側に付くことにしました。」
彼女は先代のカテレア・レヴィアタン。
魔王排出制度により現魔王政権に立場と名声を奪われた旧魔王政権の1人である。
彼女は実に饒舌に口を動かしている。
「そこに座る彼の言う通り我ら禍の団のトップは…」
テロに遭遇しているにも関わらず全く動じていないウィスに視線を向け、彼女の言葉は止まる。
否、強制的に止められた。
眼前に広がる有り得ない光景に。
リアス達はどこか悟った表情で天井の染みを数え、アザゼル達は?然と驚愕を隠せなかった。
「ほっほっほ、お主本当に面白い奴じゃのう!」
北欧の主神であるオーディンは笑い転げている。
彼の付き人であるロスヴァイセは変わらず泣いている。
いや、そんな、まさか…
だが間違いない
しかし彼女が何故、此処に…!?
「そうそう、彼女から禍の団である貴方方に言いたいことがあるそうです。」
混沌と化したこの状況下でウィスは膝にちょこんと座るオーフィスを起こした。
「ん…。何、ウィス?」
目をゴシゴシと擦り、オーフィスが目を覚ます。
「オーフィス、貴方のお仲間であったカテレアがいますよ。」
「カテ…レア…?…、…誰?」
「ほらあれですよ、オーフィス。禍の団の件です。」
「ああ…。」
納得がいったとばかりにオーフィスはポンと手を叩く。
可愛い。
加護欲がそそられる。
「……我、ウィスと出会うことで静寂を手に入れた。だからもうお前達いらない。」
オーフィス、禍の団抜けるってよ
カテレアはオーフィスの実質的な脱退宣言に言葉を失くしてしまっている。
愉悦。
実に酒が上手い。
ウィスは上機嫌にワインを口に運ぶ。
「うぅぅぅー!あんまりですぅぅぅー!」
対するロスヴァイセは相変わらず泣き続けていた。
果たして彼女に安息の日は来るのか。
まだ、それは分からない。
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