オーフィス○○○抜けるってよ
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滞りなく進んでいる。
見れば彼らは此方から全力で視線を逸らし、議論を交わしていた。
「神と魔王は今や存在せず……」
「そして世界は今、一種の契機を迎えています……」
「アーシアを追放したのはやはり……」
「ええ、赤龍帝の仰る通り……」
「その事実はやはりウィスから聞き及んだのですか?」
「ええ、ミカエル様の仰る通りですわ。勿論、天界を含めた様々な世界の真理も……」
「そうですか…。」
ミカエルの此方を測るような視線。
実に鬱陶しい。
「つまり?い摘んで言うと……」
「和平!和平でお願いします!」
「俺は強い敵と戦えればそれで良い…。」
ヴァーリーからの好戦的な視線も鬱陶しい。
「それ以上に俺達はウィス、お前の力を警戒しているわけなんだがな。」
「…。」
実に面倒な件に巻き込まれたものだ。
「あのミカエル様、1つお願いが……。」
「何ですか、赤龍帝?」
ウィスも三大勢力のトップ達に対する頼み事があったことを思い出す。
一誠に続き、ウィスが言葉を紡ぎ出そうとした刹那……
『…!?』
世界が、時の流れが止まった。
否、強制的に止められた。
どうやら三大勢力の和平会議を狙った反現政権グループが到着したようだ。
見ればギャスパーの神器の能力により数人の動きが止められている。
ロスヴァイセは変わらずウィスの胸の中で泣き続けている。
騒動に気付いてさえいない様子だ。
「アザゼル、これは…?」
「まあ、間違いなくテロだわな。」
ゲートは閉ざされ、既にこの場は敵の手に落ちた。
無数の魔法使い達が魔法陣と共に現れ、警備の者達を蹂躙していく。
「そんな…。だけど一体誰が…。」
「それなら心当たりがあるぜ。」
「それは本当ですか、アザゼル?」
どうやらアザゼルは今回の襲撃を行った集団を知っているようだ。
「ああ、奴らは三大陣営の和平と協調路線を否定し、破壊と混乱を世界に招き、世界に混沌を引き起こすことを画策するテロリスト集団、その名を……」
「……禍の団、ですよね?」
「何だ、ウィス。お前さん、知ってたのかよ?」
「ええ、まあ。」
事実上のトップであった彼女から話は聞いている。
「まあ、構成員は烏合の衆と言ってもいいんだが組織の頭が問題でな。奴は神でさえ恐れた最強のドラゴンであり、赤い龍と白い龍さえ凌いだドラゴン。その名を…」
「無限の龍神・オーフィス。」
またして
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