暁 〜小説投稿サイト〜
天体の観測者 - 凍結 -
オーフィス○○○抜けるってよ
[3/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
るものでもなかった。
 
 ウィスは堕天使の力である光力に対して一切のダメージを受け付けていないのだ。
 接近戦に移行したコカビエルの攻撃もウィスには届かず、逆に無残にも光力が砕け散る始末。
 
 ウィスはただ静観しているだけ。
 周囲には驚きを隠せないリアス達の姿が見えた。
 
『くそ!?何故だ!?何故、届かない!?』
 
 コカビエルは絶叫せざるを得ない。
 
『なに、簡単なことですよ。貴方と私とではレベルが違うんですよ。レベルが…ね!』
 
 次の瞬間、映像に映るウィスの紅玉の瞳が光る。

…かの様にサーゼクス達には見えた。
 
『…!?』
 
 途端、神速のラッシュがコカビエルを襲う。
 コカビエルは血反吐をぶちまけ、その身を陥没させ、吹き飛ばされる。



『はぁ…はぁ…、ゲボォ…!はぁ…はぁ…、一体何者なのだっ!貴様はっ!?』
 
 コカビエルは既に満身創痍の血みどろ状態。
 
『そもそもエクスカリバーに対する認識そのものが私達との間では異なっているのですよ。』
 
 ウィスは聖剣を掴み上げる。
 
『最後です。教えましょう。……真の聖剣の姿をね。』

 戦いは遂に最終局面へ。

 途端、聖剣が眩いまでの輝きを解き放つ。
 ウィスから供給されるは膨大なまでのエネルギー。

 その神々しいまでの光は周囲を幻想的に照らし出す。
  
 周囲に顕現するは金色の粒子。
 その全てが天へと掲げられる聖剣の刀身へと集束されていく。
 
『エクス─』
 
──束ねるは星の息吹、輝ける命の奔流
 
 星を滅ぼしうる悪を打ち倒すべく絶対的な輝きを有する最強の幻想(ラスト・ファンタズム)
 
 そしてウィスは聖剣を大きく振りぬいた。
 
『─カリバー。』
 
 解き放たれる光の断層による“究極の斬撃”
 その黄金の奔流は宙に浮遊するコカビエルへと迫る。

 エクスカリバーの極光がコカビエルへと直撃し、コカビエルはその身を消滅させた。

 全てを呑み込んだ黄金の光は天へと昇り、十字を刻む様にその姿を世界に現し、その力を周囲へと波及させる。

 空を見れば吹き飛ばされる白銀の鎧の姿も。



「おいおい、ヴァーリ。お前が頑なにその怪我の原因を言わなかったのはこういうことか。」

「うるさいぞ、アザゼル。お陰で全治3週間は下らないんだぞ。」

 アザゼルが合点がいったとばかりに包帯まみれのヴァーリを見る。
 ゼノヴィアとイリナ、アーシアの3人は主へと祈っている。

 ミカエルと魔王達は真なる聖剣の光に圧倒されていた。
 リアス達はどこか達観した様子である。

 そして北欧の主神であるオーディンは……






[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ