暁 〜小説投稿サイト〜
ロボスの娘で行ってみよう!
第36話 捕虜交換への道
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話

久々投稿です。全身筋肉痛で辛いですが、完成しました。

********************************************
第36話 捕虜交換への道

宇宙暦792年7月10日

■自由惑星同盟 首都星ハイネセン 最高評議会ビル

最高評議会議長オフィスでは、ジェームス・アンダーソン最高評議会議長との話し合いに、ジョアン・レベロ以下数人の各委員長が集まり、シトレ統合作戦本部長から提示された帝国軍のイゼルローン要塞防衛計画に基づく同盟軍の見解及び戦略についてのレポートが読まれていた。

「前回の第5次イゼルローン要塞攻撃により、イゼルローン要塞にある程度の損害を与えたわけです。その為に帝国軍が過剰に反応し現在4万〜5万の敵艦隊が回廊を封鎖している模様です」
「それだけ、要塞の防備が崩れていると言う事なら、サンフォード副議長の持ってきた第6次イゼルローン要塞攻略作戦を行ったほうが良いのではありませんかね?」

「議長、我が方の出せる戦力は最大でも12個艦隊です、各星系の警備隊を入れればもう3〜4万は追加できますが、それで全てです。つまり22万隻が同盟軍精一杯の戦力です。逆に帝国は18個艦隊に独立艦隊が多数更に貴族の私兵が此も又多数居ます、ざっと40万は堅いでしょうな。あの狭い回廊で22万対40万の戦闘など出来るはずが無いのですよ、単なる延々と続く消耗戦にしかなりません」

「それにです。同盟領土を空っぽにしてまで戦闘はできんでしょう、そうなると更に戦力は減るでしょう、無論帝国も同じでしょうが、彼等が神聖不可侵の帝国領土を守るためなら味方殺しも是とする輩です一艦一殺を計っても可笑しくはありませんぞ」

「確かに財政委員長、人的資源委員長の言う事はあり得ることだろう。しかしだ、今攻撃を行い陥落の可能性が有ると言う、副議長の話なのだが」
「議長、その計画書は何処からきたものだがご存じですかな?」

「話だと、彼と懇意にしている統合作戦本部で作成中の試案だそうだが」
「議長、その話はでたらめですな」
「レベロ君、どの様な根拠が有ってその様な事を言うのかね?」

「今回我々が持参した、イゼルローン要塞攻略戦に対するレポートが統合作戦本部の見解だからなのです。此を見て頂ければ判るように、作戦自体無謀な状態に有ることが判ります」

そう言いながらレベロが議長達に資料を渡していく。それを読む議長の顔に深い皺が刻まれていく。
「これは、細評なデーターだ。確かにこの状態でフェザーンを攻められた場合は我が方の防衛が瓦解するな、しかも敵にはフェザーンに遠慮する事もないか」

「そうなります、我々はフェザーンとの貿易が非常に重要ですが。帝国にすれば自治領ですから、通過を命じることも出来ますし、駄々をこね
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ