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SAO -Across the another world-
三話 希望の手掛かり
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々世話になったであろう人物の情報をその程度しか覚えていない事に自分で驚き、そして何か申し訳無い気持ちになりながら相手の返答を待った。
「そうだ。本名はアンドリュー・ギルバート・ミルズ、まぁエギルで良いぞ」
「…すいません。彼はちょっと人の記憶に関してここが弱いようでして…」
栗原が側頭部をとんとん、と指差した。どういう意味だそれは。
エギルに勧められるままにスツールへと腰を下ろし、エギルからオーダーシートを受け取って中を開いた。
牧田はコーヒーが飲めないのでココアを頼み、栗原は冬にも関わらずにアイスコーヒーを頼んでいた。
「で、ここまで来た理由はなんなんだ、マロン?....いや、栗原か」
栗原はスマートフォンを取り出し、行きに見せられた例の画像をエギルに見せた。
「知っているんですよね、エギルさん?これが何なのかを」
「ああ、勿論だ。その写真の為に呼んだんだからな」
そう言うとエギルは、カウンターの下から、直方体のパッケージを出すと目の前のカウンターの上に置いた。
「何だこれ?」
手の平サイズのパッケージは、明らかにゲームソフトの物だと思われた。ハードウェアは何だとロゴを探すと、右上に印刷された[AmuSphere]というロゴに気が付いた。
「何て読むんだ、これ」
「アム...スフィア...ですかね」
「正確には[アミュスフィア]。レクトが開発したゲームハードで、なんとあのナーヴギアの後継機だ」
SAO事件を引き起こし、4千人もの犠牲者を出した悪魔のハードウェアであるナーヴギアだが、その後継機を求める声は当たり前の様に多かった。結局、僅か半年後に大手電子総合メーカー【レクト】が絶対安全の名の下に新型後継機であるこの【アミュスフィア】が発売された。その売り上げは尋常ではないらしく、出せば出すだけ売れ、売れば売れるだけ黒字になるという。
「このソフトのジャンルも、SAOと同じVRMMOなんですか?」
「ああ。【アルヴヘイム・オンライン】という名前だそうだ。アルヴヘイム、の意味は妖精の国。だが名称通りのまったり系では無いらしい」
「じゃあどんなゲームなんだ?」
「どスキル制。プレイヤースキル重視。PK推奨」
「殺伐としてますね…」
「いわゆる【Lv】は存在しないらしい。各種スキルが反復使用で上昇するだけで、ヒットポイントはあまり上がらないらしい。戦闘もプレイヤーの能力依存。ソードスキル、魔法無しのSAOって感じだ」
「ほーお…PK推奨ってどういう意味だ?」
「プレイヤーはゲーム開始時に種族を選べるらしい。違う種族ならキル有りだとさ」
「でも、そんな殺伐としてるゲームじゃ人気は出ないんじゃ…」
その栗原の発言に、
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