暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第109話 魔人アイゼルの願い
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、だ」
「うー……、否定したいけど出来ない。すっごいショックー」

 マリアはある意味意気消沈。
 ランス以外のメンバーが頑張ってくれたおかげと言うのが大きいのに、ランスに言われてしまって……だ。でもそれはいつも通りなのである。

「さぁさぁ、十分に楽しんだだろ? とどめを刺して次行こうぜぃ!」

 喜々としてるのは、ランスが持ってる剣、カオスも同じだった様だ。
 魔人を斬ることを喜びとしている為、その使徒ともなれば 魔人程ではないがやはり興奮する様である。でも当然ながらランスからの許可が下りる訳がない。

「オレ様は可愛い子は殺さんと、何度言えばわかるのだ。この駄剣」
「ちっ、いけずじゃのう。こいつらも使徒なのに……。おーい、ユーリ兄ちゃん。儂使って、斬らない?」
「ちょっと飯でも食いに行かね? ってノリで変な要求するな。……オレも却下だ。もう脅威ではない」

 ユーリは一瞥するだけで、ランス同様に カオスの要求を却下。そして不貞腐れるカオス。

「だぁ、やかましいぞ駄剣。オレ様が殺さんと言えば殺さんのだ! ユーリのヤツを使っても殺させんぞ!」
「えーん、いけずな奴ら〜」
「……何か、オレがカオスに使われる、って感じだな。今の言い方」

 はぁ、とため息を吐くユーリ。

「それは兎も角、もう一度戻りましょ。元々マリアを助けに来るのが目的だったんだし」
「ああ。そうだな。ランス、帰り木を使ってくれ」
「こら! ユーリ! 貴様が命令するんじゃない!」

 と、文句を言いつつもランスは帰り木を使用し、この場から脱出したのだった。




















―――そして、場面は残された使徒達。



 ランスに手加減抜きのお仕置きフルコースを受けて、まだ足腰が覚束ない様子だったが 懸命に立ち上がっていた。

「あ、あぅぅ…… うぐぅ……」
「っ……… く、ぅ…… にど、もさんど、も……」
「い、いやぁ…… アイツ、アイツも嫌い……」

 まさに死屍累々。生き地獄を体験した……と言わんばかりの表情だった。

 だが、彼女達にとっての本当の地獄はここからだ。


「お? こいつらって確か―――。あ、そうだ! こいつら魔人の使徒ってヤツじゃねぇか!」


 それは洗脳が切れたリーザスの兵士1人ザラック。
 運よくランス達の襲撃の際には、ヘルマン兵達の後ろの方にいて助かっていた様だ。

 そして、目の前には美味しそうな上に、弱っている美少女が3人いる。

「ケケケ。ストレスたまりまくってたんだよなぁ、丁度良いや! 捌け口見つけれたぜぇ!」
「きゃあああ!」
「な、なにっ、ああ、集中が、切れて…… や、やめ、やめ……
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