17 女という生き物は、中々に恐ろしい。
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お登勢の勢力?あそこはただの飲み屋だ。ありゃァただの人情家の婆ァさァ。だが一度、あの婆ァのシマで勝手な真似しようもんなら…黙っちゃァいねェ奴がいるのさ。」
勘定を済ませる音がする。
よし、ここからが本番だろう。
_「三大勢力とたった一匹で渡り歩いてきたとんでもねェ化け物が…真っ白な頭をした、鬼がァ。」
***
_「ウッフフ〜、ざーんねん。その真っ白な頭に真っ赤なお花を飾ってあげようと思ったのに。噂通りだねぇ〜、かぶき町最強の男 坂田銀時さん?」
_「テメェッ!何もんッだ…?」
よし、こいつだ、とトランシーバーで伝える。
_「お見逸れしましたァッ!兄貴ィィッ!どうかわしをあなたの子分に加えてもらえませんか?」
無事に銀時を見つけたようだ。
私は今、縫い物をしている。
朝になっても、まだ晋助は寝ていたので、さっさと抜け出して、半分を仕立て屋に、もう半分を縫うための小屋を立てる場所を探している。
小屋を建て終わると、中に入って鍵をしめた。もちろんマグルには見えないように魔法が掛かっている。
例の要領で、道具を出して魔法をかけた。あとは、魔法が全て何とかしてくれるだろう。なのでトランシーバーのスイッチを着けた。
_「この度、万事屋一家真っ平に加わりました、チンピラ子ですぅ〜。お登勢の大親分も、何卒どうぞよろしくお願い申し上げますぅ〜。」
話を聞きながら作業を進める。
出来上がったものを確認しつつ、どんどん畳んでいく。もちろん、サイズもSMLと三種類。
出来上がった衣装を風呂敷に包んでボストンバッグに入れる。例の魔法がかかっているやつだ。
その足で、仕立て屋に向かった。
出来た衣装の送り先と、日程を決めてから、私は宿に戻った。
部屋に帰ると、晋助は窓際に腰かけて、煙管を吹かしていた。
_「只今戻りました。お待たせしましたね。今日は今のところ予定はなくなりました。」
少しだけこちらを振り向いて、そうかィ、とだけ言うと、また窓の方を向いてしまった。何があったのかは分からないが、知る気もない。
部屋の隅に置いてあった机を引っ張り出して、書類や領収書、必要な筆記具を用意して事務作業に取りかかった。
船にもどったら、 一刻も早く会計(確か武市だった。)に出さなくてはならない。イアホン片耳に、作業を始めた。
_「なんか、照れちゃうなぁ〜。こんな店、入ったことないから、わし浮いてもうてやせんか?」
_「浮いてねェ、浮いてねェ。」
_「もう十分溶け込んでるアル。」
_「あんたらが全然溶け込んでないけどね。大丈夫ですよ、ビラビラビラ子さ
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